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ボクシングPRESSBACK NUMBER
4階級制覇・井岡一翔が2度ダウンの衝撃…覚醒した井上拓真“チャンピオンボクシング”を元世界王者・飯田覚士が解説「レジェンドの圧力に動じない」
posted2026/05/07 11:01
5月2日に東京ドームで行なわれたもう一つのビッグマッチ「井上拓真vs.井岡一翔」。この試合のポイントを元世界王者の飯田覚士が徹底解説した
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph by
Hiroaki Finito Yamaguchi
もう一つのビッグマッチ
5・2東京ドーム、もう一つのビッグマッチが井上拓真と井岡一翔によるWBC世界バンタム級タイトルマッチであった。
那須川天心に勝利して覚醒した拓真か、それとも日本人初の5階級制覇を懸ける井岡か。事前予想は真っ二つに分かれていた。
メーンイベントの井上尚弥―中谷潤人戦に続き、元WBA世界スーパーフライ級王者、飯田覚士氏に解説を依頼した。
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試合を振り返るにあたって彼は28年前の井岡弘樹との初防衛戦(2-0判定勝利)を思い出していた。
「一翔選手の叔父、弘樹さんを凄くリスペクトしていて、大阪の試合に応援に行ったほどでした。3階級制覇を懸けて臨んでくる弘樹さんを“さん付け”した時点で負けちゃうような気がして、試合が決まってから呼び捨てにしたら炎上した苦い思い出がありますね。レジェンド相手に気持ちをつくっていくことにエネルギーをかなり取られた経験があったので、似たシチュエーションの拓真選手がどうなのかは個人的に気になっていました。記者会見ではレジェンドへのリスペクトを口にしていてひょっとしたら気持ちをつくる難しさがあるのかなと思っていたら、前日計量では自信に満ち溢れた顔になっていましたよね。一翔選手はあれだけのキャリアがありますから、これはメーンに負けず劣らず、凄い試合になるんじゃないかなっていう期待感がありました」
早くも2Rで訪れた衝撃のダウンシーン
技巧派同士の職人対決――。1ラウンドは左ジャブの差し合いから始まり、井上はコーナーまでプレスで押し込まれても冷静に対処していく。ラウンド終盤にはワンツーを繰り返すなど、しっかりとポイントを奪いに掛かる。レジェンドの空気感に支配されず、憎いほどに落ち着いていた。

