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バレーボールPRESSBACK NUMBER
「自分でもクソガキやと思う」号泣で話題“スーパー1年生”はワガママ問題児だった? 天才少年が人生で初めて言われた「お前のせいで負けた」
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byYuko Tanaka
posted2026/05/08 11:00
春高バレーで活躍した清風・西村海司。2年生になり、エース番号を背負う
「山口先生みたいにハッキリ『これがあかん』と言われたら納得するんですけど、ただ頭ごなしに理由もなくああしろ、こうしろって言われるのは子どもの頃からめっちゃ嫌。夏休みの宿題っていっぱい出るじゃないですか。あれも意味わからんくて。5年生か6年生かどっちだったかは覚えていないんですけど、宿題をひとつもやらずにそのまま提出したことがありました。先生がその日の夜、家に来て、先生以上に母親にもガチギレされて。『今日中に全部やれ』と言われて夜通しかけてやったことがありましたね(笑)」
反発した記憶は夏休みの宿題だけではない。宿題に出されたプリントをそのまま担任教師の背中に貼って帰った。親への伝達事項が記された連絡帳も「見られると怒られるからヤバイ」と捨てたこともある。叱られても叱られても懲りない海司の逸話は尽きない。
「クソガキですよね(笑)。自分のことですけど、とんでもないヤツやと思います」
西村に刺さった先輩の言葉
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今となっては笑い話になるエピソードをいくつも挙げながら頭をかく姿は、幼い頃のヤンチャ坊主そのもの。不満が顔に出るのも当時のままだ。でも、実は人見知りで繊細。自分の思いをぶつけるのが苦手な青年でもある。
選手として成長する上で、コミュニケーション力の向上が求められていることは西村自身がわかっていた。
ただ、それ以上に西村の課題を理解していたのが、この3月に卒業した2学年上の先輩たちだった。特に西村に影響を与えたのが、アナリストの土屋櫻太郎だ。
「お前のせいで負けた、って。選手同士で言われたのは初めてでした」
西村が「絶対に忘れられない」と明かした土屋の言葉は、昨夏のインターハイ準々決勝で敗れた後に向けられたものだった。〈つづき→後編〉


