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井上尚弥と中谷潤人「勝負を分ける要素が2つある」米老舗ボクシング誌編集長が断言…5.2東京ドーム直前“最終予想”「ナカタニにも見せ場はあるだろう」 

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杉浦大介

杉浦大介Daisuke Sugiura

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2026/04/30 11:01

井上尚弥と中谷潤人「勝負を分ける要素が2つある」米老舗ボクシング誌編集長が断言…5.2東京ドーム直前“最終予想”「ナカタニにも見せ場はあるだろう」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

順調な仕上がりを見せる井上尚弥。中谷潤人との一戦に向けて自信をのぞかせる

「終盤、特にチャンピオンシップラウンドでは、お互いに全てを出し切る展開になるはずだ。最終的に勝負を分ける要素は2つ。イノウエの“世代を超えた才能”と“経験”だ。自分の中で、イノウエの立ち位置はオレクサンデル・ウシクやシャクール・スティーブンソンといったPFPのトップ選手をも上回るレベルにある。そしてイノウエは大舞台を何度も経験しており、一方でナカタニはそうではない。もちろんルディ・エルナンデスの指導を受けたナカタニが気後れすることはないにしても、私はイノウエの接戦での勝利を予想する。序盤はハイレベルなチェスのような展開になり、徐々に消耗戦へと変わっていく。ナカタニにも見せ場はあるだろうが、勝負どころではイノウエが上回るだろう」

 冒頭で比較に出されたレナード対ハーンズ戦はサイズ、リーチ、若さで上回るハーンズも見せ場を作ったものの、最後は経験と勝負強さで勝ったレナードが14回KO勝ちを飾った。25歳のWBC王者レナード、22歳のWBA王者ハーンズが激突した試合としての格式の素晴らしさだけではなく、技術レベルの高さ、結末のわかりやすさも出色だった。それゆえに歴史に残る名勝負として語り継がれているのだ。

 あれから45年――フィッシャー編集長が「現代のレナード対ハーンズ戦」と呼んだ井上対中谷戦も同じように好ファイトになるのかどうか。両選手の特徴を考えれば“名勝負の再現”の可能性が確かに感じられるだけに、なおさら2人の偉大な王者たちがどのような戦い方を選択するかに興味はそそられるのである。

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