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井上尚弥と中谷潤人「勝負を分ける要素が2つある」米老舗ボクシング誌編集長が断言…5.2東京ドーム直前“最終予想”「ナカタニにも見せ場はあるだろう」
posted2026/04/30 11:01
順調な仕上がりを見せる井上尚弥。中谷潤人との一戦に向けて自信をのぞかせる
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Takuya Sugiyama
「間違いなく日本ボクシング史上最大のイベントであり、最も重要な試合だ。イノウエ、ナカタニはプロフェッショナリズム、卓越性、競争心を体現している。イノウエの方がより天賦の才能と実績で上回っているが、ナカタニも3階級で世界タイトルを獲得してきたことで世界的なリスペクトを得ている。このカードは日本だけでなく、アメリカ、メキシコ、イギリスのファンも同じくらい楽しみにしているよ」
世界で最も著名なボクシング雑誌であるリングマガジンの編集長、ダグラス・フィッシャー氏のそんな言葉は特に大袈裟に響いてはこなかった。
5月2日、井上尚弥と中谷潤人が東京ドームで激突する『THE DAY』への期待感は世界的に大きく高まっている。同誌のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングでトップ10に入るエリートボクサー同士の激突は魅力たっぷり。日本以外ではDAZNで配信される一戦は世界各地で莫大な視聴者を獲得するはずだ。
井上尚弥特集はキラーコンテンツ
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フィッシャー氏は2007年、川嶋勝重対クリスチャン・ミハレス戦、エドウィン・バレロ対ミチェル・ロサダ戦がダブルメインの興行を観るために来日したのをきっかけに日本ボクシングを愛し、注目してきた。2019年に編集長に就任以降、リングマガジンはこれまで以上に積極的に日本選手を取り上げてきた。同誌のウェブ担当は「イノウエ関連は特に数字がいい」と話していたが、実際に“モンスター”の記事、企画は今ではこの老舗媒体でもキラーコンテンツの一つになった感がある。
その井上を追いかけ、追いつこうとする中谷という若武者が現れ、ここで大一番が実現に至った。日本ボクシングの欧米での浸透に一役買った人物だからこそ、フィッシャー編集長は感慨深い気持ちを抑えきれない様子。世界が注目する一戦を、ボクシング史上最高級の戦いとして語り継がれる「1981年の名勝負」に例えてくれた。
「イノウエ対ナカタニは“現代のシュガー・レイ・レナード対トーマス・ハーンズ”だ。100%そう言える。イノウエはレナードのような総合力を持つダイナミックな選手で、ナカタニは“ヒットマン”・ハーンズのように長身でリーチのあるボクサーパンチャーなのだから」


