ボクシング拳坤一擲BACK NUMBER

井岡一翔37歳にズバリ聞いた「今の自分が過去最強か?」その答えは…井上拓真との決戦前に語った“自信”の正体「“倒すパンチ”もより一層打てている」

posted2026/04/29 11:10

 
井岡一翔37歳にズバリ聞いた「今の自分が過去最強か?」その答えは…井上拓真との決戦前に語った“自信”の正体「“倒すパンチ”もより一層打てている」<Number Web> photograph by Takashi Shimizu

5月2日に井上拓真との大一番を控える井岡一翔(37歳)。「落ちたという感覚はまったくない」と自信を口にした

text by

渋谷淳

渋谷淳Jun Shibuya

PROFILE

photograph by

Takashi Shimizu

井岡一翔(志成)が元2階級制覇王者、井岡弘樹の甥として鳴り物入りでプロデビューしてから早17年。既に世界4階級制覇を成し遂げたビッグネームが5月2日、東京ドームでWBCバンタム級王者の井上拓真(大橋)に挑む。長きにわたりトップ戦線でファイトしてきたベテランは何を思い、今回のチャレンジに打って出たのか。大一番を迎える井岡に思いのたけを聞いた。(全2回の1回目/後編へ)

「全部重なったんです」井上拓真への挑戦が決まるまで

──まずはあらためて今回のチャレンジについてお伺いします。井岡選手は日本人男子選手初の4階級制覇を成し遂げ、スーパーフライ級で自身初の連敗を喫し、それでもなおバンタム級にクラスを上げて日本人男子選手初の5階級制覇に狙いを定めました。「もう十分やったじゃないか」という声もあるかと思います。

井岡一翔(以下、井岡) フェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)選手に連敗しましたけど、素直にまだボクシングがやりたいと思いました。別に大きなケガとか辞めなくちゃいけない理由もない。力が衰えたとも感じなかった。じゃあ続けていくと決めて、どうしたいのか。自分の中ではスーパーフライ級にとどまるよりも、4階級制覇をしたからこそ挑める5階級制覇に挑まずして引退するのは違うのかなと思いました。もう一度挑戦して自分を証明したいと。

──やはり挑戦ですか。

ADVERTISEMENT

井岡 挑戦せずにはいられないって気持ちが一番大きいです。振り返れば、中学生からボクシング始めて、(叔父がなし得なかった)3階級制覇を目指して、4階級制覇して、自分の想像以上のことができた。「もういいや」って思えたら終わりなんですけど、そうじゃない。チャレンジできるって素晴らしいことで、感謝すべきことだと思う。次もこれだけの舞台で試合ができる。だからこそ証明したいです。

──5階級制覇の相手はだれでもよかったのでしょうか。やはり井上拓真選手と拳を交えたかった?

井岡 一番大きかったのはタイミングです。自分がバンタム級に上げて、昨年11月に拓真選手が那須川天心(帝拳)選手に勝ってチャンピオンに返り咲き、とても高い評価を受けた。なおかつ5月に井上尚弥(大橋)選手と中谷潤人(M.T)選手が東京ドームで対戦する。自分の中でどの舞台で戦うのが一番自分自身を証明できるのか、説得力があるのか、やりがいがあるのかと考えたとき、全部重なったんです。東京ドームで拓真選手に挑戦するということが。

【次ページ】 「勝っても負けても、幸せな時間は変わらない」

1 2 3 NEXT
#井岡一翔
#井上拓真
#井上尚弥
#中谷潤人
#那須川天心
#フェルナンド・マルティネス

ボクシングの前後の記事

ページトップ