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中谷潤人の判定勝ち「じつは敗者エルナンデス陣営も納得」世界的カメラマンが至近距離でとらえた決定的瞬間「中谷のパンチが“より深く”刺さっていた」―2026上半期読まれた記事
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福田直樹Naoki Fukuda
photograph byNaoki Fukuda
posted2026/05/01 17:00
中谷潤人はセバスチャン・エルナンデスのタフさに苦戦しながらも、スーパーバンタム級初戦で判定勝利を収めた
エルナンデス選手も素晴らしかったですね。WBCのランキングは10位ですが、結果的には転級1戦目で戦うには相当厳しいボクサーだった。その相手に勝ちきったわけですから、あらためて中谷選手もタフで、見た目以上に芯が強いなと思いました。
そういえば、観戦していたオレクサンドル・ウシク(ヘビー級4団体統一王者/現PFP1位)が興奮して、「ナカタニ! 右に回り込んで、アッパー気味の左を打て!」と指示を出していました(笑)。ちょうど撮影しているこちらに向かって叫ぶので、リヤドシーズンならではのすごい光景だなと思ってしまいました。
今回の試合で評価を下げる必要はない
5月に予定されている井上尚弥選手との世紀の一戦はもう、いちボクシングファンとして絶対に見たい、としか言えませんね。こういったビッグマッチはタイミングが重要で、ここで形にならなければ頓挫してしまうこともあるし、フロイド・メイウェザー・ジュニアとマニー・パッキャオのように“旬”を過ぎてしまうこともある。ピカソ戦前に井上選手が「5月にフェザー級もあるかも」と言ったときはドキドキしましたが(笑)、両者がしっかり勝利したことで実現に向かっているようでホッとしました。
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今回の試合での苦戦を受けて、中谷選手への評価を下げる必要はないと思っています。試合までの5カ月でまだまだ成長の余地がありますし、見せていない多彩なパンチ、引き出しがたくさんある。それがあの井上選手に通用するのか……。想像するだけでワクワクします。
緊張感あふれる駆け引きになるかもしれないし、逆にものすごい打ち合いになるかもしれない。世界のボクシング界を見ても、これだけのふたりが最高のタイミングでぶつかることは滅多にありません。間違いなく、ボクシング界始まって以来の大変な試合になると思います。今後、生きている間にこんな試合があるかどうか……。ぜひとも実現してもらって、その盛り上がりを現地で味わってみたいですね。
(構成/曹宇鉉)
<井上尚弥編とあわせてお読みください>
―2026上半期ボクシング部門 BEST5
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