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「自分には驕っていた部分があった」DeNA牧秀悟がWBCの苦闘で得た気づき「近藤健介さんや森下翔太の助言で、打撃を180度変えないと、と」

posted2026/04/20 11:02

 
「自分には驕っていた部分があった」DeNA牧秀悟がWBCの苦闘で得た気づき「近藤健介さんや森下翔太の助言で、打撃を180度変えないと、と」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

WBCでは本来の力を出しきれなかった牧秀悟だが、苦闘から得た収穫もあった。自らの打撃、チームへの還元まで改めて語った

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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Hideki Sugiyama

 今シーズンの牧秀悟にとって、1番打者を任されると同時に大きな変化があったといえば、2年務めたキャプテンの任を解かれたことだろう。

 正直、過去2年間、キャプテンを務める牧からは苦しさが滲み出ていた。根っからの明るい人間ではあるが、練習中やベンチ内で時折見せる困惑や沈鬱な表情は、難しい立場であることを想像させた。実際、それはプレーにも反映され、一昨年は日本一にはなったが自身の成績は波が激しく以前ほどの安定感を見せることができなかった。そして昨年は怪我もあり、夏場に戦線離脱を余儀なくされた。

 責任感の強い男がゆえに、明るい表情を見せながらも人知れぬ苦労もあったはずだ。

キャプテンを務めた2年間で得たもの

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「学生時代とは違い、本当に大変な仕事でしたし、今は少し肩の荷が降りた感じもしているんです」

 牧は正直に吐露した。先輩も後輩もいる個性あふれる集団。プロとしていかにチームを鼓舞し、勝利への意識を共有することができるかに腐心した。

「ただキャプテンだった2年間は、それ以前あまり考えず野球をやっていた3年間とは違い、どうすればチームを勝たせることができるかという、知り得なかった部分を知ることができました。本当に勉強になりましたし、やってよかったなって思っています」

 代わって7年ぶりの再登板となる筒香嘉智がキャプテンに就任した。指揮官も相川亮二監督に代わったことで、いいタイミングだったのかもしれない。牧は、尊敬する筒香について次のように語る。

「自分がキャプテンの時代からいろいろ相談をさせてもらい、的確なアドバイスをしていただきました。勝つことへの執念は凄まじい方ですし、キャンプから様子を見ていても、チームを変えようとしてくれています」

 そう言うと牧は、覚悟を決めた表情でつづけた。

「気を抜いたら置いていかれてしまうので、筒香さんがやりたいこと、考えていることを察知して行動したい。筒香さんが引っ張るだけではチームはよくならないと思います。若手の引き上げは絶対に必要だと思いますし、そこは自分が率先して、サポートというより筒香さんと一緒に戦っていきたい」

WBCの苦闘

 そしてもうひとつ、牧にとって忘れられないのがワールド・ベースボール・クラシック2026(WBC)を経験したことである。2度目の大舞台。もうずいぶん前のように思えるが、牧にとっては苦しい経験、教訓として胸に刻まれている。

【次ページ】 自分のバッティングを180度変えないと

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