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獅子の遺伝子BACK NUMBER
「いつもそばにいる妻が、ポツッと…」西武・桑原将志(32歳)が初めて明かしたFA移籍決断の瞬間…DeNA日本一の主役がなぜ「楽な道より苦しい道を」
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHaruka Sato
posted2026/04/18 11:02
14年間過ごしたベイスターズから新天地へ。ライオンズのリードオフマンとして活躍中の桑原
特にキャンプから驚かされたのは、ドラフト1位ルーキーの小島大河捕手のバッティングだという。
「バッティングセンスがすごいと思う。特にタイミングの取り方ですね。見ていてよくあんな風にタイミングが取れるなと驚きます。スイングも綺麗だし、パワーもある。近くで見ていてトータル的に本当にいいバッターだなと感じます」
その小島は、新人捕手として球団20年ぶりとなる開幕先発を果たし、すでに2本のホームランを放つなどその才能を発揮。桑原とともに、今シーズン加入の新戦力がチームに刺激を与えている。
「心が不安定に…」悩み抜いた移籍決断
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そもそも、なぜ桑原はライオンズへの移籍という「挑戦」を選んだのだろう。海外FA権の行使を公表したのは昨年11月12日のこと。そこから約2週間、悩みに悩み抜いた。
「本当に悩みましたね。心が不安定になりました。こう決断しようと思ったすぐ次のタイミングで、やっぱりこっちかな、って。気持ちが日々、激しく往復するばっかりでした」
苦悩の理由は言うまでもなく、入団から14年間プレーしてきたベイスターズへの想いだった。首脳陣やチームメート、本拠地の横浜スタジアムを包むベイスターズファンの大歓声、そして横浜の街への愛着……。
「やっぱりベイスターズが好きだし、あの球場でプレーできるということは本当に幸せなことだと思っていました。でも一方で、そこに甘んじているよりも環境を変えた方が自分が成長できるかもしれないという思いがあった。自分を変えたい、アップデートしたいんだ、って。決断したと思ったら、やっぱりこっちかな、と最後まで迷いました。でも最後は進むべき道だと気持ちが傾いた方に行こうと考えていました」

