獅子の遺伝子BACK NUMBER

「いつもそばにいる妻が、ポツッと…」西武・桑原将志(32歳)が初めて明かしたFA移籍決断の瞬間…DeNA日本一の主役がなぜ「楽な道より苦しい道を」 

text by

佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

PROFILE

photograph byHaruka Sato

posted2026/04/18 11:02

「いつもそばにいる妻が、ポツッと…」西武・桑原将志(32歳)が初めて明かしたFA移籍決断の瞬間…DeNA日本一の主役がなぜ「楽な道より苦しい道を」<Number Web> photograph by Haruka Sato

14年間過ごしたベイスターズから新天地へ。ライオンズのリードオフマンとして活躍中の桑原

「チームプレー重視」西武の伝統

 福知山成美高から2012年、ドラフト4位で親会社が替わったばかりのDeNAに入団した。ルーキーから14年間慣れ親しんできたベイスターズのチームカラーはまさに、自由闊達。そこからパ・リーグへの移籍、さらに常勝を誇った歴史もあるライオンズの一員となって感じるチームカラーの違いは、桑原にとって新鮮な発見だ。

「チームカラーというか、伝統なんでしょうね。1つ1つの練習に対しても西武の選手たちは動きが早いので、キャンプ中はそこについていくのに苦労しました(笑)。ライオンズは全体で取り組む練習も多いですし、チームプレーを重んじるというのも感じますね」

 これまで対戦相手として見ていたライオンズの印象は「打のチーム」だったという。

ADVERTISEMENT

「ちょうど僕がベイスターズで試合に出始めた時期って、ライオンズは凄く打つというイメージが強かったんです。あの頃の打線は強烈でした。でも、今の打線がそうじゃないとは思わない。毎年チームの色は変わっていってもおかしくないし、選手たちを見ていると物凄いポテンシャルを秘めているな、と感じています」

「絶対に勝ち試合は拾っていける」

 西武はここ数年、充実の投手陣に対して打撃低迷に悩まされてきた。昨シーズンのチーム打率(.232)はリーグワースト。看板選手がFAなどで毎年のように他球団に流出するなどの事情もあり、攻撃陣の世代交代は急務となっていた。しかし、そんなチーム状況のなかにも桑原は、強力打線復活への“芽吹き”を感じ取っている。

「1人1人の能力は本当に高いと感じています。あとはそれをどうチームとして繋げていくかどうかだけだと思う。チームとしてみんながカバーしてやっていけば、絶対に勝ち試合は拾っていける。それだけの力は絶対にあるし、みんなもそういう方向に気持ちが向いていると思うので」

【次ページ】 「気持ちが激しく往復して…」FA移籍決断までの日々

BACK 1 2 3 4 NEXT
#埼玉西武ライオンズ
#西口文也
#桑原将志
#横浜DeNAベイスターズ
#筒香嘉智

プロ野球の前後の記事

ページトップ