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〈引退りくりゅう秘話〉「ここまで合う方は」「ペア男子が足りずお手伝い」木原龍一26歳と三浦璃来17歳、衝撃の出会い…物語は2019年に始まった
posted2026/04/22 06:00
現役引退を発表した「りくりゅう」ペア。感涙の五輪金メダルまでの6年半のストーリーもまた、感動に溢れている
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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Asami Enomoto/JMPA
高橋成美・木原組しかいなく…次世代育成が急務
「この人しかいない」
2019年初夏のペア教室で初めて組んだ瞬間、三浦璃来(当時17歳)と木原龍一(同26歳)は互いにそう感じ合った。運命の出会いから6年半、ついに五輪の頂点に立った「りくりゅう」ペアの物語は、偶然と努力が織りなす奇跡だった。
ミラノ・コルティナ五輪で日本列島中の注目を浴びたフィギュアスケートペア。しかし日本ではこの種目に臨む選手は決して多いとは言えず、十数年前はその状況が顕著だった。愛知県スケート連盟の久野千嘉子フィギュア委員長は当時の危機感をこう振り返る。
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「2014年の全日本に出場したペアは高橋(成美)・木原組のみ。仮に怪我で出場できなくなった場合、代わって出場できるペアがいなかった。次のペアを育てるのは急務でした」
2大会連続で五輪に出場していた木原は、2019年の段階で次のパートナーを探していた。その頃、日本スケート連盟は次世代ペア育成のため「ペア教室」を継続開催していた。
そのペア教室に参加していたのが三浦だった。
彼女は小学4年生の頃に参加したペアのトライアウトのことをこう語っている。
「もともと遊園地が好きで、投げられたり、回されたりすることが非日常ですごく楽しかった。それから毎年、ペアのトライアウトに参加していました」
一方の木原は「ペアの男子選手が足りないので、お手伝いに」駆り出されていた。もしここで男子選手が足りていれば、「りくりゅう」の物語は始まっていなかったのかもしれない。
ペア人生で考えると、難しい時期の方が
後に2人を指導することになるブルーノ・マルコットコーチも参加したペア教室で、三浦と木原は「組んでみて」と促された。
久野は当時の衝撃を今も鮮明に覚えている。
