- #1
- #2
メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
小笠原慎之介…3A→2Aは降格?「実はメジャー昇格にメリットも」球速、奪三振率アップ重視の米球界に葛藤も「僕は結局、野球が好きなんです」
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph byGetty Images
posted2026/04/07 11:02
今シーズンはナショナルズ傘下2Aからメジャー昇格を目指す
3月下旬にメジャーのすぐ下のマイナー3Aではなく、2A配属が決まった。メディアではメジャー昇格が遠のいた、というトーンで報じられている。確かにマイナーのカテゴリーは、3A >2A >1Aという序列がある。一方で、2Aで調整できるメリットもある。
一般的に3Aはメジャー経験者も多く、昇格へのテストという意味合いは強い。一方で2Aには若手有望株が集まっている。ドラフト上位指名や中南米出身の若手で平均94マイル(約151.3km)以上のフォーシームやツーシームを投げる投手が顔を揃える。対戦する野手陣には、荒削りながらパワーヒッターが並ぶ。その中で小笠原が自分の長所をどう生かすか。スピード&パワーを体現する若手有望株に対して、制球力と緩急で勝負する左腕が通用するのか。小笠原としてもアピールをするいい環境だ。
2Aで調整できるメリットは…
実際2023年9月には、当時ジャイアンツとマイナー契約を結んでいた筒香嘉智(現DeNA)が2Aでの調整を通達された際、球団幹部からこんな言葉をかけられている。
ADVERTISEMENT
「2Aの方が、95マイル(約153km)以上を投げるパワーピッチャーが多くいるから、メジャー昇格への準備として、2Aで調整してほしい」と。
筒香は2Aリッチモンドで13試合に出場し、打率.311、OPS1.014をマークし、3Aに上がった。メジャー昇格が予定された矢先に左手親指に死球を受け骨折したため叶わなかったが、このケースのように2Aはある意味でメジャー昇格への試金石の場として見られることもある。
小笠原の所属する2Aハリスバーグも、当時筒香が所属した2Aリッチモンドも同じ「イースタン・リーグ」。投手の制球力は成長過程だが、素質としてはスピードとパワーを兼ね備えている若手が多い。打者もプロスペクトランキングの上位にいるようなパワーヒッターが在籍する。
「結局、結果を出さないと…」
昨今は、3Aを経験せずに2Aから“飛び級”でメジャー昇格する選手も散見されるほど3Aと2Aの差は小さい。小笠原は、スピード&パワーのリーグでどう通用するのか。ナショナルズの球団幹部がテストするためには、十分な環境というわけだ。
「結局、試合で結果を出さないといけない。球速上がっているけど打たれていると(メジャー昇格は)遠のく一方じゃないですか。でも、球速が0.1マイルずつ上がっている、その上でスタイルは全然変わっていない、カーブのコンビネーションと合わせたら抑えている、という投球ができればいい」


