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「高校生の中に1人だけ大人がいるような…」《3年ぶりの日本一へ》阪神・坂本誠志郎の恩師が語る高校時代「あんな高校生、もう二度と出会えない」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/03/27 06:02

「高校生の中に1人だけ大人がいるような…」《3年ぶりの日本一へ》阪神・坂本誠志郎の恩師が語る高校時代「あんな高校生、もう二度と出会えない」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

WBC日本代表にも選ばれた阪神の坂本誠志郎。今季は球団初のリーグ連覇に挑むが、高校時代の恩師はかねてよりそのクレバーさに一目置いていたという

大学の監督から「プロに行ける可能性ありますよ」

 明大に進学後も入学直後の1年春にリーグ戦デビューを果たし、その秋から正捕手になった。以降、着実にスキルを積み上げていった坂本を新聞等でこまめにチェックするのが、当時は指揮官の楽しみのひとつになった。

「2年生から大学日本代表にも選んでもらえるようになっていましたしね。坂本が3年になった頃ですかね……(当時の監督の)善波(達也)さんから“プロに行ける可能性ありますよ”って言われて、ちょっと驚きました。

 坂本に関しては打つ方では正直そこまで期待はしていなかったんです。守りの方でどれだけ貢献できているかは気にしていました。高校でも1年秋から試合に出て、大学でも早い段階から使ってもらっていましたから、やっぱり捕手としての経験値をちゃんと上げられてきたのは良かったのかなと思います」

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 高校、大学では誰もが認めるキャプテンとして存在感を示し、タイガースでもキャプテンになった。30歳を超えた今も17歳の頃から見せていた目線の鋭さ、落ち着いたたたずまいはほとんど変わっていない。

「周りから信頼される人間であることは高校の時から変わらないですよね。キャッチャーとしては、打つ方より頭の部分だけでも阪神から評価してもらえているのかも知れないです。阪神でもピッチャー陣からも信頼が厚いということもよく聞きます。高校の時は、それぞれの投手の良さをちゃんと把握していましたが、とにかく人をすごく見ているんですよね。観察力というか、普段からその投手を見て、特徴をインプットしている。そうやって人をちゃんと見て評価できる。

 肩が強いとかバッティングがいいとか、捕手として具体的に何かが秀でている訳じゃないんですけれど、周りを見る目が高い。今でもマスクを被っている試合でビッグイニングを作られる試合が少ないですよね。ピッチャーのことをちゃんと見てバッターのこともちゃんとインプットできている。本当の女房役なんじゃないでしょうか」

【次ページ】 WBCではついに…日本代表にも選出

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