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日々是バスケBACK NUMBER
「ユウキ、ルイを止めてやれ!」ベンチの野次に八村塁はなぜ笑った? 河村勇輝とのNBA日本人対決…汗で濡れたユニフォームと一緒に交換した「Keep going」
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byAP/AFLO
posted2026/03/23 11:00
NBAのコートでマッチアップする八村塁と河村勇輝
日本人選手がNBAレギュラーシーズンのコートで相まみえる。かつては夢のようなことだった。
初めて実現したのは2019年12月。当時ワシントン・ウィザーズのルーキーだった八村と、メンフィス・グリズリーズのツーウェイ契約選手だった渡邊雄太が、グリズリーズの本拠地、フェデックス・フォーラムで行われた試合で同時出場したときだ。2人は試合後にコート上でユニフォームを交換し、記念撮影もしている。感想を求められた八村は「(日本人対決は)歴史になる大きなこと」と語っていた。それくらい、日本のバスケットボール界にとって大きな出来事だった。
結局、渡邊が日本に帰国するまでの5シーズンで、2人がレギュラーシーズンで同じ試合に出たのは7試合。そのたびに八村は、「誇りに思えること」「刺激になる」「切磋琢磨していきたい」と言っていた。
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渡邊が日本に帰国した後に入れ替わるようにNBAに入ってきた河村と今回、初めて対戦した後も、八村は「誇り」という言葉を使った。
「彼も今年いろいろ大変で頑張ってきて、やっとスポット(ロスター枠)をもらって試合も出て頑張ってきてると思うんですけど、彼がやっていることは日本人としてすごいことだと思いますし、誇りに思ってほしいなと思います」
NBAのコートに立つことは当たり前のことではない。それはNBAの世界で7シーズン戦ってきた八村でも、いや、それだからこそわかることだ。ましてや、身長173cmのガード選手にとってどれだけ大変なことか。八村は、そのことにも思いを馳せて、こう続けた。
「(河村は)僕がやっていることとまた違うことをやっているので、その大変さっていうのは僕もわかる――。ま、(身長がある)僕にはわからないですけど、大変だということはわかるので、そこをやっぱり意識してやってくれてると思うので、(僕も)そのあたりも考えてもっと応援していきたいなと思います」
〈つづき→後編〉

