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日々是バスケBACK NUMBER
「ユウキ、ルイを止めてやれ!」ベンチの野次に八村塁はなぜ笑った? 河村勇輝とのNBA日本人対決…汗で濡れたユニフォームと一緒に交換した「Keep going」
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宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byAP/AFLO
posted2026/03/23 11:00
NBAのコートでマッチアップする八村塁と河村勇輝
河村がNBAに入って2シーズン目。GリーグとNBAを行ったり来たりするツーウェイ契約という立場でもあり、両チームの対戦でも必ずしも毎回八村と同じ試合に出場するとは限らない。実際、河村がメンフィス・グリズリーズとツーウェイ契約をしていた昨シーズンは、両チーム間で4回の対戦があったが、同じ試合に2人が揃って出たことはなかった。同じ試合で2人ともベンチ入りしたのは2024年11月の1試合だけで、このときの河村はベンチから、八村の活躍を見ているだけで終わっている。
今シーズンも、河村が血栓からブルズに復帰した直後の1月26日に両チームの対戦があったが、河村はGリーグチームの遠征に同行していて対戦は叶わなかった。つまり、6回目でようやく実現した対戦だったのだ。
「アメージングな時間だったなと」
もっとも、河村はこんなに早く八村との対戦が実現するとは思ってもいなかったというのだ。
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試合後、ブルズが使っていたビジター用ロッカールームで、河村は対戦の感想をこう語った。
「正直、こんなにも早く塁さんとコートに立てるとは思ってなかったので、本当に素晴らしい時間だったと思いますし、日本出身の選手として、世界最高峰の大きな舞台でマッチアップしてプレーできるっていうことは、僕からしたらすごい光栄な時間だったなと。大先輩でもあり、日本代表でも一緒にプレーしてきた仲間の一人でもあるので、すごいアメージングな時間だったなと思います」
そう語る河村の後ろには、少し前に八村から届けられたレイカーズのユニフォームが置かれていた。そこには八村のサインと「頑張ろう」というメッセージが書かれていた。
「八村選手からもらったユニフォームですか?」と聞くと、河村は笑顔でユニフォームに手を伸ばし、「いただきました。(まだ汗で)濡れてます」と見せてくれた。
河村自身も、取材に答える前に試合で着た自分のユニフォームにサインと“Keep going”(頑張って続けていきましょう)とメッセージを入れて、八村に届けるようにスタッフに渡していた。2人にとっても、初めて対戦した記念の品だ。

