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「WBCで世界の打撃トレンドが見えました」NHK解説者が感じた“スイング軌道”の変化に日本はどう対応するか「もはやスモール野球の時代ではない」
posted2026/03/21 11:02
WBC決勝戦、5回にホームランを放つベネズエラのウィルヤー・アブレイユ。NHK解説者・小早川毅彦氏が今大会に見た「世界のバッティング」のトレンドとは?
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小早川毅彦Takehiko Kobayakawa
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Getty Images
今回のWBCはベネズエラの優勝で幕を閉じました。日本が準々決勝で敗れたことは残念ですが、私が改めて感じたのはベネズエラの必死さというか、真剣さでした。
日本代表もこれまでで最多の8名のメジャーリーガーが参加していましたが、ベネズエラはほとんどがMLBプレーヤーで、控えまで含めて凄いメンバー。そしてマイアミで戦っているのに、ここはベネズエラなのかな? というほどの応援。チームもファンも、一体となってとにかく「勝つ」ことに取り組んでいたのかなと思いましたね。
アメリカの関心も高まってはきたが……
もちろんアメリカもオールスター級のメジャーリーガーが揃って、史上最強と言うだけのことはあるメンバーでした。ただ、タリク・スクーバル選手が「もっと、オールスターのような雰囲気なのかと思っていた」と漏らしたそうですが、試合への思い入れという意味ではまだ濃淡があるのかもしれません。
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2017年でしたか、WBC期間中に、アリゾナにキャンプ取材に訪れたことがありまして。たまたま夕食に入った地元のステーキハウスのテレビで、WBCが放映されていたんです。打席には地元アリゾナ・ダイヤモンドバックスの主砲のポール・ゴールドシュミット選手が立っている。ところが、満席のお客さんのほとんどがあまり興味がない様子なんですよね(笑)。ええー、アメリカはこんなにWBCには関心がないのか、と驚いた記憶があります。
それくらいの関心度だった大会が約10年経って、アーロン・ジャッジ選手のようなスーパースターが積極的に「出たい」と思うようなところまで来た。それは素晴らしいですが、まだちょっとベネズエラの国をあげて臨む形とは、色々な意味で違いがあるかもしれませんね。


