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WBC日本“じつはバレていた”致命的な弱点「低めを捨てろ、高めを狙え」ベネズエラ監督・コーチ明かした“作戦の中身”「吉田正尚ら日本人選手を調べ上げた」 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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photograph byNanae Suzuki

posted2026/03/17 17:22

WBC日本“じつはバレていた”致命的な弱点「低めを捨てろ、高めを狙え」ベネズエラ監督・コーチ明かした“作戦の中身”「吉田正尚ら日本人選手を調べ上げた」<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

強豪が敵を分析し尽くし、周到に戦略を練ってきたらどうなるか。その答えをベネズエラは、日本との準々決勝で見せつけた

 しかもロペス監督は2023年の前回WBCから代表監督に就任して2024年のプレミア12でも指揮を執っており、日本プロ野球でプレーしている選手についても知っていた。準々決勝の試合前会見では侍打線についてこう語っている。

「オオタニはもちろん別格。だが他にも警戒すべき打者がいる。プレミア12では、この打者からダメージをくらいたくないと思っても、その次、さらにその後の打者にダメージをくらった。サトウ(佐藤輝明)は非常に危険な打者だ。だが、もろい部分もある」

打撃コーチが語っていた「ヤマモト攻略法」

 侍投手陣に対しても、入念な準備をして臨んでいた。

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 先発の山本由伸は、昨季のサイ・ヤング賞選考で3位の票を得たメジャーでも屈指の投手。だがその山本に対し、初回に1番アクーニャJr.が2球目の甘く入ったフォーシームをとらえて先頭弾を放ち、2回には先頭の5番トーバーがやはり2球目のフォーシームを中越え二塁打、次のトーレスが5球目の高めに入ったスプリットを左二塁打し2点目を入れた。ちなみにトーバーは代表チームの中では山本との対戦が最も多く、過去の対戦で2本塁打を含む10打数7安打の打率7割をマークする山本キラーだった。

 ベネズエラ代表のカルロス・メンデス打撃コーチは、準々決勝前に現地メディアの取材に、山本攻略法についてこう明かしている。

「我々のチームには、ヤマモトと対戦経験のある選手が何人かいる。それら選手を中心に、何度も何度も議論を重ねた。攻略法は、基本的にはストライクゾーン内の球に対してアグレッシブに打っていくということ。そして低めの球は振らないということだ。スプリットは彼のベストピッチだが、速球も質が高い。だから、ただ単に速球を待つというアプローチで打席に立ってはだめだ。速球は威力があり、制球もいいからね。最も重要なのは低めの球は捨てるということ。次にゾーン内の失投を見逃さないということ」

「低めを捨てろ」ベネズエラの徹底

 さらに山本以外に対戦する可能性のある投手についても研究したことを明かしている。

【次ページ】 これは勝てる…確信した瞬間

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