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WBC井端弘和監督「あの3人がいなかったら…」大谷翔平&鈴木誠也&吉田正尚”凄すぎるメジャートリオ”の裏で…“NPB最高バッター”近藤健介の不振
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鷲田康Yasushi Washida
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/03/10 11:10
“NPB最高のバッター”と称され安定感抜群の近藤健介だが、今回のWBCでは3試合を終えてまさかの無安打。今後の巻き返しはあるのか…
しかしそんな思いも結果に結びつかない。
台湾戦では一ゴロ3つと二ゴロが2つの5打数無安打。韓国戦は二ゴロ2つに空振り三振、そして大谷が歩かされた7回2死一、三塁の場面では持ち前の選球眼を発揮して四球を選び、鈴木の押し出しを呼んだ。
「近ちゃんの本来の打球じゃないんだよね」
ここで気づくのが三振、四球以外の7打席がすべて右方向に引っ張ったゴロだったということだ。
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「どうも近ちゃんの本来の打球じゃないんだよね」
井端監督がこう語っていたのは京セラドーム大阪でのオリックスとの強化試合を終えた直後だった。
「逆方向へも打ち分けられるのが、彼のバッティングの持ち味なんだけど、全部打球が右方向なんですよ」
それでも翌日の阪神戦ではきっちりセンターがえしで2安打を放ったことから、本番への期待は高まったはずだった。
しかし本番が始まると、右方向のゴロが目立ち始めた。オーストラリア戦では中飛2本はあったものの、決して本来の当たりではなかった。そして残る2打席は三振とまたも右方向への一ゴロ……。
トンネルを抜け出す気配がまったく見えないままに、大会の1つの山場となる準々決勝は刻一刻と迫ってきている。
しかもメジャーリーガー3人組の活躍であまり目立っていないが、打線の問題は近藤だけではないのも気になるところだ。
メジャー移籍組“村上&岡本”にも快音が聞こえず
今季からメジャー移籍を果たした村上宗隆内野手(シカゴ・ホワイトソックス)と岡本和真内野手(トロント・ブルージェイズ)の2人組のバットからも快音が聞こえてこない。
岡本は3試合10打数で安打は1本(3四球)。村上も10打数で安打は2本(2四球)。安打は出ているものの、打撃内容が決して良くないのも気になるところだ。
特に村上はホワイトソックスでヤクルト時代の三塁から一塁にコンバートされることが決定。台湾戦では岡本のワンバウンド送球を取り損ねるなど、守備面での不安も出ているが、ホワイトソックスからは大会での一塁起用が条件で出場許可が降りており、なかなか動かせないところもネックになっている。


