Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
[徹底検証]アメリカは本当に史上最強なのか
posted2026/03/11 09:00
アーロン・ジャッジ Aaron Judge 大会未経験だが昨年4月にいち早く出場を表明し、主将就任も発表
text by

小西慶三Keizo Konishi
photograph by
Yukihito Taguchi
真剣さが増してきた。今度こそ本気だ。そんなフレーズで多くの日本メディアはWBC2009年大会以降の米国代表を評してきた。そして'26年WBCでの同代表は“史上最強”なのだという。
確かに、数値上で今回の米国代表は“史上最強”かもしれない。「代替レベルの選手1人に比べて何試合分チームの勝ちを上積みしたか」を示す指標WAR(Wins Above Replacementの略)のBaseball Reference版を米ロースター30人(2月21日時点)の'25年成績で合計すると115.5。これは'06年第1回大会メンバーの前年度トータル113.2を超えて過去最高となる。さらにこれまで5大会の同代表と一線を画すのは、初めて前年度のサイ・ヤング賞投手が両リーグからそろい踏みする点だろう。
ピッチャーの肩、肘は消耗品との考えが浸透している米球界では、長い公式戦での負担から各球団のエース級がWBC参加には消極的だった。それが今回、タリク・スクバル(タイガース)、ポール・スキーンズ(パイレーツ)と両リーグ最高の左右スターターが加わったことでメンバーの煌びやかさは過去最高級に引き上げられた。さらにこの2人に昨季ア・リーグMVPアーロン・ジャッジ(ヤンキース)、60発スイッチ捕手カル・ローリー(マリナーズ)にナ・リーグ本塁打王カイル・シュワバー(フィリーズ)らスーパースターたちが続く。この巨大戦力が額面通りに働けば、他国代表にとって大きな脅威となるのは間違いない。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り: 2374文字
NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。
