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「まだまだ子どもですけど…」高校監督が明かす“侍ジャパン最年少野手”25歳小園海斗の素顔…恩師だけが気づいた首位打者獲得のウラにあった「ある変化」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph byHideki Sugiyama

posted2026/03/02 06:02

「まだまだ子どもですけど…」高校監督が明かす“侍ジャパン最年少野手”25歳小園海斗の素顔…恩師だけが気づいた首位打者獲得のウラにあった「ある変化」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

2月28日に行われた中日戦で小園海斗は途中出場ながら2安打1打点と奮闘。ショートのスタメン争いでアピールして見せた

 のほほんとしているように見えて、少し危なっかしいところもある。さらに小園にはいわゆる「やんちゃ気質」もあり、数字を残していても周囲からはどこか不安視される部分もあった。一方で、大角監督の分析は少し違っていた。

「確かにやんちゃな部分はありますけれど、人様に迷惑を掛けるような気質ではなくて、適度な子供っぽさがある中での要素という感じです。まぁ、子供ですよね(笑)」

グラウンドでは「たくましさが増す」タイプ?

 大角監督によると、一般的に「やんちゃ」といわれる選手にも、細かい部類があるのだという。

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「外では良いやんちゃさを発揮できるのに、グラウンドにいるとかしこまるタイプもいるんです。そういう子はだいたい結果が出ない。その点、小園には負けん気の強さがあって、そこにやんちゃさが加わっている。それが良さとしてプレーに出ていました。アスリートにもってこいのタイプですかね。グラウンドに立てば、良い意味でたくましさが増す。その上で試合になればここ一番でゾーンに入れる。その入り方が、安定しているんですよ」

 そのキャラクターは母校思いの性格にも表れているという。

 一軍に上がった時はもちろん、二軍に降格した時やシーズンの最終戦が終わればすぐに大角監督に連絡を入れる。今回、WBCの日本代表に決定した際もすぐさま恩師に連絡してくれた。

「こちらが夏の大会が始まる前にも必ずLINEをくれますしね。何かあればとにかくすぐに連絡をくれるんです。遠征の時期が被れば、球場に来ることもあります」

 忘れもしないのが一昨年の夏の県大会だった。

 大会の序盤戦が行われていたのが尼崎ベイコム球場。屋根がなく、簡素な作りの同球場は酷暑の中ではなかなか観戦しづらい。筆者は報徳学園の試合の取材でベイコム球場にいたのだが、ちょうど阪神戦を控えた関西遠征のため西宮にいた小園が酷暑の中、サングラスにタオルを被りながらスタンドで母校の試合を観戦している姿を見かけた。

【次ページ】 レジェンドたちが相手でも…「負けるもんか」の気持ちで

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