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「えっ、みんな同じ髪型なの…それクレイジーじゃない?」関菜々巳がイタリア同僚に驚かれた女子バレー部“暗黙のルール”「当時はおかしいと言えなかった」
text by

田中夕子Yuko Tanaka
photograph byTakahisa Hirano
posted2026/02/26 11:04
イタリアに来て2シーズン目を過ごす関菜々巳(26歳)。今季はブスト・アルシーツィオでプレーし、プレーオフ進出に貢献している
「パリオリンピックが終わって、不安もあったけれど昨シーズン(2025年)は日本代表でも結果を残すことができたので、イタリアに来てからも『日本のバレーが大好き』と声をかけてくれる現地の人も増えました。その言葉がシンプルに嬉しい。私の性格上、日本代表で結果を残した次のシーズンに日本でプレーしていたらきっと過度にプレッシャーを背負って『日本代表の関菜々巳はこれぐらいできて当たり前』という期待に応えなきゃいけないと考えすぎて窮屈だっただろうな、って。『ミスをしたらどうしよう』と萎縮していたかもしれないけど、今はたとえ同じようにミスをしてもそれは挑戦の結果だから、またチャレンジしようと思える。そうは言っても負けちゃいけない相手に負けると『うわ、やばい、どうしよう』って焦りますけど(笑)。でも、そういう時間もプラスに今はできているのかな、って思えるようになりました」
生真面目な性格で、高校時代には学年トップの成績になったこともある。順調なキャリアも相まって計画的な人生に見えるが、実は長い将来設計を描くのは得意ではない。2年目のイタリアリーグのプレーオフ進出を果たした今、関が見据えるのはチームの優勝と2年後のロサンゼルス五輪だけ。
「(8月のアジア選手権で優勝して)とにかくオリンピックの切符をつかみたい。それを獲ることによってステップアップしていきたい。少しずついい兆し、未来が見えてきたからこそ、イタリア1年目で築いた土台の上にさらに太い柱ができればもっともっと自分も、チームとしても強く、大きくなれると思うから、そのためにも結果を残したい。結果で証明したいです」
まずは目の前の一つ、一つを全力で。それが、日本代表セッター、関菜々巳の日常だ。〈全2回/前編から読む〉

