獅子の遺伝子BACK NUMBER
「暑すぎる夏…壁をつけ完全ドーム化は?」「12球団最多…選手流出どう考える?」西武球団社長が率直に語った〈チームの課題〉名門再建の勝算
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2026/02/05 11:25
就任2年目の西口文也監督のもと、逆襲のシーズンが始まる
また、メジャーへの移籍という点でもポスティングシステムを利用して松坂大輔投手(元レッドソックスなど)や菊池雄星投手(エンゼルス)らが海を渡った。今オフも、エースの今井達也投手がポスティングでアストロズに移籍。それだけ多くのスター選手を育成したという証左でもあるが、ファンにとってはチームの顔が次々に去ってしまうのは何とも寂しいところだろう。
いい選手を育てても…スター流出問題
――いい選手を育てても、出て行ってしまうというこれまでの状況についてはどう捉えていますか?
奥村社長 FA権を取得した選手やポスティングシステムを希望する選手に対しては、今までもこれからも、誠心誠意しっかりと向き合ってコミュニケーションを取るというところに変わりはありません。基本的には、ライオンズで長くプレーしてもらいたい、という立場で話をしていく。ただ、今は全てのアスリートが世界を向いている時代に入っているのは事実です。1つのチームだけにとどめておくというのは、非常に難しいところもある。これはどのチームも同じような問題を抱えていると思います。
ADVERTISEMENT
――若い選手たちがメジャー移籍に憧れを抱く、という点で不可逆的な部分があるのは事実です。
奥村社長 ファンの方々の思いというのは十分察していかなければいけませんが、決してネガティブなことばかりではない。例えば巣立っていった方々が、色々なところで実績を積んで大きく活躍され、引退された後に色々な球団で指導者や監督になるというのはポジティブなことでもあると思っています。それはまぎれもなく、ライオンズが育てた方々ですからね。
「マイナスだけではない」選手育成の歴史
――ある意味ではスター選手が流出しても、次々に若い才能が育っていったというライオンズの歴史ともいえますね。
奥村社長 誰かが出ていくことによって新たなチャンスが生まれて、才能を開花させる選手たちがいる。その選手が主力となって活躍して、というサイクルを回していくことも大事だと思っています。決してマイナスだけではない。ただやはり、選手が出ていくというのは我々としては非常に辛いところはありますけどね。


