獅子の遺伝子BACK NUMBER
「暑すぎる夏…壁をつけ完全ドーム化は?」「12球団最多…選手流出どう考える?」西武球団社長が率直に語った〈チームの課題〉名門再建の勝算
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佐藤春佳Haruka Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2026/02/05 11:25
就任2年目の西口文也監督のもと、逆襲のシーズンが始まる
奥村社長 今色々な専門家の方々にご相談させていただいて、様々な検証をしているということは事実です。ただ、建設した当時とは色々と状況が変わっています。完全ドーム化に限らず、暑熱対策として様々なアイデアの実現性を多角的に検証しているという状況です。
“滝演出”逆手にとったアイディアも…
――屋根がついた1999年から30年近く年月が経過していますから、改修するといっても様々な問題があるのですね。
奥村社長 今の時点では、色々な検証をしているというところにとどめさせていただきます。決して何も手を付けていないということではなく、今すぐやらなければいけないこと、出来ることには取り組み、一方で中長期的な課題には色々な専門家の意見を聞いて検討していく、と。そこはしっかり分けて考えなければいけないと思っています。
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――昨夏は観客席の後方に大規模ミストを設置したり、屋根から“滝”が流れる演出をしたりと、現場の方々の試行錯誤を感じました。一朝一夕に環境を変えられないなら、暑熱対策をしつつ、それを逆手にとって“売り”にするという方法もあるのでしょうか。
奥村社長 今の球場は、例えば雨であっても中止にならないとか、自然豊かな環境の中で太陽の光が差し込んだり緑があったりという、プラスの部分も沢山あります。メリットについては生かし、課題については取り組んでいく、というところに尽きると思います。
メジャー挑戦、FA移籍…スター選手の流出
もう一つ、ライオンズファンが気になるのは「選手の流出問題」だろう。FA制度が導入された1993年オフから現在まで、FAで他球団に移籍した選手は、メジャーへの移籍も含めると12球団最多の21人。黄金期のメンバーである工藤公康投手(元ソフトバンク監督)や清原和博内野手(元巨人など)から始まって、浅村栄斗内野手(楽天)、山川穂高内野手(ソフトバンク)、森友哉捕手(オリックス)らは同一リーグのライバルチームで主力として活躍している。


