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ボクシングPRESSBACK NUMBER
「あいこの時間も必要」中谷潤人が語るボクシングジャンケン論 “グー、チョキ、パーすべて出せる”井上尚弥を超えるイメージ「最高の中谷潤人をつくる」
text by

二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/02/02 17:02
スーパーバンタム級初戦で思わぬ苦戦を強いられた中谷潤人が12Rにわたる激闘の舞台裏を明かしたインタビュー(後編)
「西田選手との試合ですか? グーとするならグーしか出さないっていう戦い方ですよね。ただ(パー、チョキに)変えていけるということも当然、頭の片隅には置いていました」
すべて想定外にせず、想定内にしておく。その中谷のポリシーと、ボクシングジャンケン論は相通じている。
バンタム級では5戦こなしたが、最長でも6ラウンドしか掛かっていない。うまくいかない展開から切り替えるという状況もなかった。だからこそ今回の経験は5月開催が有力視されるスーパーバンタム級4団体統一世界王者・井上尚弥とのビッグマッチでも活きてくるに違いない。中谷は「グー、チョキ、パーをすべて出せるのが井上選手」と評する。読み合い、流れの引き合いにも長けた絶対王者に対しては、すべてを高いレベルで用意するとともに、スマートに切り替える力がなければその壁を乗り越えることはできない。やるべきことの一つが、はっきり見えた気がしている。
控室で観た井上尚弥戦「やはり鋭いな」
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リヤドでの「ナイト・オブ・ザ・サムライ」では井上と初めて競演する形となった。井上はメーンでアラン・ピカソを相手に、実力差を見せつけての危なげない3-0判定勝利。中谷は控室に戻ってこの試合を観たという。
「エルナンデス選手のほうに挨拶にも行ったので、このとき全部をしっかり見たわけではありません。でもピカソ選手がディフェンス寄りのボクシングをするなかで、パンチを出すタイミング、動きの質、幅というのはやはり鋭いなと思いながら見ていました」
今回は井上と同じスーパーバンタム級に転級しての初戦でもあった。バンタム級リミットの53.5kgから1.8kg上がって55.3kgとなる。フライ級(50.8kg)からスーパーフライ級(52.1kg)、スーパーフライ級からバンタム級に引き上げるよりも、幅が大きい。1試合こなしたことで感覚をある程度つかめたことも大きかったという。



