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「お前はすごいんだぞ、と言いたい」フォーエバーヤングが”動物初”のナンバーMVP賞を受賞…坂井瑠星騎手が語る快挙の秘密「完璧でした。100点満点」
text by

大恵陽子Yoko Oe
photograph byPhotostud
posted2026/02/06 17:00
ブリーダーズカップクラシックに勝利し、フォーエバーヤングを称える坂井瑠星
――みんなの思いが込められたバトンを受け取りましたね。レースでは序盤のペースはそこまで速く見えませんでした。
「有力馬陣営が送り込んだリードホースがいて、大逃げすると思っていましたが、思っていたほどは逃げませんでした。50mほど進んだところでペースが前年より速くなくて、これなら2番手を取った方がいいと思って行きました。前の年に騎乗していなければ、もう少し控えていたかもしれません。この時点で1~2コーナーの隊列を想像して、逃げ馬の後ろにライバルのフィアースネスを閉じ込めようと」
――まさにその隊列で、1コーナーで相手も外に出そうとしていましたが、しっかり封じ込めました。3~4コーナーでは早めに先頭に押し出されましたが、そこですぐに追い出さなかったことでフィアースネスは動くスペースがないまま。映像では全馬の動きが見えていますが、坂井騎手はどの程度、予測して乗っていましたか?
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「肉眼では全て確認できていなくとも、ライバルホースの動きは完全に把握できていました。そういう形になるようにレースを運んだので。早めに仕掛けると後続馬たちが楽になってしまうので、あえて仕掛けず、何ならフィアースネスやシエラレオーネが包まれて窮屈になるようにして、自分は一気にスパートしたんです」
「普段通り乗ったまでです」
――あの大舞台でレースの隊列を俯瞰で捉えられていたんですね。すごい。
「よくそう言っていただきますが、ブリーダーズCだからといって突然、上手く乗れるわけではありません。普段通り乗ったまでです」
――直線では先頭を守り抜いて見事、1着でゴール。藤田晋オーナーや矢作調教師は抱き合い、普段の世話を担当する渋田康弘調教助手は泣いていました。
「とにかく嬉しかったです。前年に勝てなかったレースでもありますし、みんなの思いもありました。僕が勝ったというよりも、フォーエバーヤングが頑張ってくれてチームで勝った、という気持ちでした。引き上げてきてみんなが泣いている姿を見たら、込み上げてくるものがありました」
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