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「セカンドの後ろにサッカー部」「練習は5班でローテ」でも…偏差値68“奈良の公立進学校”の野球部がナゼ強い? 指揮官が語った“弱者の兵法”のヒミツ

posted2026/02/03 11:04

 
「セカンドの後ろにサッカー部」「練習は5班でローテ」でも…偏差値68“奈良の公立進学校”の野球部がナゼ強い? 指揮官が語った“弱者の兵法”のヒミツ<Number Web> photograph by Genki Taguchi

昨春は強豪・智弁学園をコールド勝ちで破ると夏も県大会でベスト8まで進出。普通の公立校である畝傍の躍進の理由は?

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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 高市早苗首相の母校としても知られる奈良県立畝傍(うねび)高校。例年、京大・神大をはじめとした難関国立大に合格者を出す名門校だが、昨季は県大会で春に王者・智弁学園を倒すジャイアントキリングを見せると、夏にはベスト8まで食い込む活躍を見せた。普通の公立校の躍進のウラにはどんな理由があったのだろうか。《NumberWebレポート全3回の2回目/続きを読む》

 今年で学校創立130周年を迎える、奈良県有数の進学校である畝傍高校の本館北館と呼ばれる校舎は、1933年に竣工された歴史ある建造物で登録有形文化財に指定されている。

「今もね、校舎は木造なんですよ」

 野球部の監督である雀部(ささべ)尚也に校舎内を少し案内してもらうと、確かに鉄筋コンクリートの3階建ての建物の内装は、当時の木造を残すなど近代建築の様式を今も保つ。

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 校舎から長方形に伸びるグラウンドが野球部の練習場となるが、サッカーやラグビーといった他の部活動と共有しながら練習スペースを確保している。

 ライトどころかセカンドのすぐ後ろがサッカー部の使用場所となっているため、平日は外野がレフト方向しか使えない。彼らが外部施設を利用する週1回程度、シートノックができればいいほうだという。そのため、内野がノックしている間は、外野がレフト付近でゴロの捕球練習をするのが常となっている。

 したがって、フリーバッティングもほとんどできない。

限られた練習スペース…いかに「密度」を濃くするか

 内外野に分かれて守備練習をしている選手以外は、素振りやブルペンのキャッチャー側に置かれたケージに向かってのティーバッティング。三塁側に設けられた、ネットで囲われた“鳥かご”に設置されているマシンでボールを打ち込む。そのためシーズン中の土日は、グラウンドを出て練習試合を組むことがほとんどだそうだ。

 雨が降ると、なおさら練習場所の確保に苦労する。室内練習場がなくボールを打つことはできないため、体育館のバルコニーなどを使って素振りをする。ウエートも野球部専用の器具は最低限、用意されているが、主に自転車置き場を改装したスペースを利用する。そこはサッカー部やラグビー部、バスケットボール部、陸上部といった他のクラブも使うため、どうしても渋滞してしまう。

【次ページ】 「自分たちで考えて動いている」…畝傍の強みとは?

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