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“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
「等々力で14番をつけていいのか?」中村憲剛の息子・龍剛が悩んだ背番号変更の真相…選手権中ほぼ毎日親子会議「お父さんとの日常はこれからも宝物」
posted2026/01/21 11:07
日大藤沢サッカー部の新主将に就任した中村龍剛。初めての選手権、そして父への本音を明かした
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安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
全国高校サッカー選手権に出場し、父・中村憲剛を彷彿とさせる姿が話題を集めた日大藤沢高校2年・中村龍剛。惜しくも4強入りを逃したが、じつは大会中に父と息子の親子会議が行われていた。主将に就任した新チーム始動日に話を聞いた。〈NumberWebインタビュー全2回の後編/前編も公開中〉
「選手権は14番でいこうと思っている」
中村龍剛はサッカー部の佐藤輝勝監督から背番号の変更を告げられたとき、その重みをすぐに理解した。だが理解することと、受け入れることは別だった。
14番は父・中村憲剛が現役時代、川崎フロンターレで長年背負ってきた番号だ。しかも日大藤沢は初戦から準々決勝まで「等々力」で戦うことが決まっている。選手権という大舞台で、父の聖地で、父の背番号を——。
父も喜んだ背番号変更
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「最初は不安でした。佐藤監督から『もう少し考えてみて』と一度持ち帰ったんですけど、帰りの電車でも家の中でもずっと考えました。……でも、プレッシャーは感じるかもしれないけど、自分が等々力で14番を着てプレーしたら日藤のことを注目してもらえるのではないか。たくさんの人がスタジアムに来る理由になり、日藤が選手権で120%の力を出せるように、いっぱいの観客を味方につけて戦いたい。何より常に『野心を持て』と言ってくれる佐藤監督の期待に応えたい。そう、考えるようになりました」
翌日、佐藤監督に「14番を背負わせてください」と告げ、その晩には父に報告した。喜ぶ顔を見て、よりいっそう身が引き締まる思いだった。

