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バスケットボールPRESSBACK NUMBER
「顧問に怒られた同級生を…」中1の頃から“超いいヤツ”バスケ界の怪物16歳は「常に40点取るよ」「わがままジャック」となれるか…恩師ズバリ
text by

青木美帆Miho Awokie
photograph byAFLO
posted2026/01/07 11:04
福岡大大濠の片峯コーチの指導を殊勝に聞く白谷柱誠ジャック
「大濠のバスケットは、(中学時代とは違って)自分がずっとボールを触っているようなバスケットじゃないので、リバウンドに飛び込んだり、コーナーにしっかり走ったりというところを意識的にやってきました。ボールを持っている選手から見える位置にいれば、自分がシュートを打つチャンスが生まれる。チームのためでもあり、自分のためでもあるような感じです」
片峯からは「リングを見る」「ボールを持ったら攻める」と毎日のように言われ続けた。さらに昨夏に八村塁が主催した「BLACK SAMURAI 2025 THE CAMP」で、八村本人からアドバイスされた「しっかり真上に跳ぶ」「頭の上から振りかぶらない」を心に留め、シュートフォームも改善していった。
ウインターカップでは主にアウトサイドの選手とマッチアップした。彼らをそつなく守りつつ、跳躍力と体の強さを生かして身長200cm超の留学生センターとも渡り合った。自認するポジションは「3番(スモールフォワード)と4番(パワーフォワード)の間くらい」だが、ボールハンドリング力とアウトサイドのシュート力も踏まえると、“ポストで体を張れてリバウンドも強いウィングプレーヤー”という表現が近いように感じた。
“わがままジャックになって”の真意
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片峯が白谷にしつこく「攻めろ」と言い続けたのには理由がある。
昨年10月、Number本誌の連載『スコアカード』で白谷を取り上げるために実施した取材で、片峯は「好き放題、わがままなジャックになってほしい」と話していた。
白谷はバスケットボールを始めたときから常に頭一つ抜けた実力を持っているにもかかわらず、それを誇示しない。それどころか、トップアスリートとしては違和感があるほどに、優しく、周囲に気を遣える人間だからだ。
「弱い者に対して手を差し伸べられるし、誰よりも競技レベルが高いのにまわりに変な気遣いをさせない。この年代の競技力の高い選手は、人間性や生活態度が伴わなくて“お山の大将”みたいになることも多いけど、彼はそうではない。寮生活も学校生活もしっかりしていて、そこらへんがチャランポランなやつに『ちゃんとやれよ』とたしなめられる。これだけ競技力が高くて人間性もしっかりしている選手を預かるのは、ジャックが初めてじゃないかな」
中学1年から“いいヤツ”だったエピソード
昨年度まで四日市メリノール学院高で教鞭をとり、今年度より福大大濠のアシスタントコーチになった池田大輝は、白谷が四日市メリノール学院中の1年生だった頃のエピソードを教えてくれた。

