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ボクシング拳坤一擲BACK NUMBER
長谷川穂積は中谷潤人の“苦戦”をどう見たのか?「2、3試合ぶんの価値あった」“階級の壁”に独自見解「中谷も鍛えているが…井上尚弥は太ももが違った」
text by

渋谷淳Jun Shibuya
photograph byNaoki Fukuda
posted2026/01/07 11:45
スーパーバンタム級初戦で判定勝利を収めた中谷潤人。セバスチャン・エルナンデスのタフさと前進力に苦しめられた
「しんどかったと思うが、2、3試合分の価値あった」
経験という視点では、自らの試合を例に挙げた。IBFスーパーバンタム級タイトルマッチでキコ・マルチネス(スペイン)に敗れたあと、再起をかけて判定勝ちした2015年5月のオラシオ・ガルシア(メキシコ)戦だ。ラストファイトの前年、キャリア晩年の試合である。
「ガルシアは当時、29勝21KO無敗。私は2週間前に足の腱を痛めて追い込みの練習ができず、麻酔を打って試合に出ました。先日、あらためて見る機会があったんですけど、前に出てくる相手に対して、足を最低限使ってうまくポイントを取っていた。それがキャリアなんです。中谷選手もそういうところを身につけていくと、さらに強くなるのかなと思いました。そういう意味では、今回の相手は確かにしんどかったと思いますけど、2、3試合分の価値があったと思います」
後編では井上のパフォーマンスの分析、そして井上と中谷によるドリームマッチの行方を聞いていく。
<続く>

