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井上尚弥の勝利後本音「今夜は良くなかった」“怪物と最も拳を交えた男”はどう見たか? 黒田雅之が語る「年間4試合の疲労」「中谷選手の評価はまだわからない」 

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森合正範

森合正範Masanori Moriai

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photograph byNaoki Fukuda

posted2025/12/31 06:51

井上尚弥の勝利後本音「今夜は良くなかった」“怪物と最も拳を交えた男”はどう見たか? 黒田雅之が語る「年間4試合の疲労」「中谷選手の評価はまだわからない」<Number Web> photograph by Naoki Fukuda

12月27日、アラン・ピカソに12回判定勝利を収めた井上尚弥

「中谷選手の評価は今回の試合だけではわからない」

2026年5月、東京ドームでのビッグイベントが予定されている。対戦相手はスーパーバンタム級に上げてきた中谷潤人か。それとも井上は階級をフェザー級に上げ、日本男子初の世界5階級制覇を狙うのか。

――次戦はビッグマッチになる見込みです。中谷戦が軸だと思いますが、5階級制覇という話も浮上してきました。

「正直、僕はどっちでもいいと思っているんです。中谷戦があったら、それは見たい!っていうのはありますよ。スーパーバンタムに上げた中谷選手の評価は今回の試合だけではわからない。相手があまりにもタフで大柄の強い選手だったのか。それとも中谷選手が階級を上げたことによるものなのか、判断できないので。ただ、僕としてはもう井上尚弥がボクシングの試合をやってくれるってことが一番なんです」

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――やっぱり井上選手に惹かれるものがありますか。

「例えば、他のボクシングの試合見るとき、井上尚弥という存在は横に置いておかないと。比べるのはちょっと……それくらいの存在です。みんな、何年も井上選手を見てきて麻痺しちゃっているけど、毎回すごく高いクオリティーの試合を見せてくれますし、今回だって『良くなかった』といって、それであんな試合ができるんですから。だから、5月も楽しみにしています」

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「ピカソ選手は驚いたと思う」体格差は歴然なのに…井上尚弥が敗者ピカソに浴びせた“161発のジャブ”、なぜ圧倒できたのか? 怪物と最も拳を交えた男が解説

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