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「日本に欠けている“ずる賢さ”を」U-20W杯のキャプテン市原吏音にブラジル人記者が感心も…「オオタニ級がフットボールでも出てきてほしい」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byBuda Mendes - FIFA/Getty Images
posted2025/10/08 17:16
U-20日本代表のキャプテンでDF市原吏音。オンライン取材で「ずる賢さ」について言及した
「過去のすべての年代における世界大会で、日本はU-20W杯で準優勝が1度、五輪で3位が1度あるが、まだ一度も優勝していない。国際大会を制覇することで、日本のフットボールの世界における地位が向上し、選手も指導者も大きな自信を手にする。このことは、2050年までの世界制覇を目指す日本にとって大きな意味があると思う」
試合間隔は余裕のある状況だがフランスとは…
――日本がこの大会で優勝する可能性はどれくらいあると考えますか?
「GSを首位で突破したのだから、理屈の上ではラウンド16で比較的楽な相手と、しかも試合間隔が相手より多い(日本は中4日)状況で対戦できるはずだった。しかし、他の国の状況を見ると、現実にはフランスと対戦することになった。そして、過去にはこのような状況であっさり敗退することがあった。それゆえ、この時点で優勝の可能性について言及するのは避けたい」
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日本のフットボールの歴史を熟知するチアゴ記者は、「自分が予想した以上の結果」と喜びつつも、過去の世界大会での失敗も考慮して、優勝の可能性については語らなかった。
ともあれ、1993年のJリーグ発足以降、日本のフットボールが歩んできた道程は間違っていない。そして、国際大会で頂点を極める時期は近づいている――。そのことを感じさせてくれた3試合だった。〈第1回からつづく〉
