NumberWeb TopicsBACK NUMBER
「エース候補が育てられていない」阪神ドラフト1位は誰になる? 識者が予想…創価大・立石正広らが候補も「阪神は“当日まで漏らさない”」
posted2025/09/29 06:00
創価大の内野手・立石正広への関心が報じられる阪神だが、健大高崎・石垣元気(写真)のような将来のエース候補も選択肢の一つだ
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
JIJI PRESS
阪神タイガースの未来は明るいのか。井上広大、井坪陽生、山田脩也、百崎蒼生、佐野大陽、福島圭音……二軍を見れば、若手野手はバランスよく経験を積んでいる。その一方で、投手陣は底上げが乏しいという点が気になる。
二軍でチーム上位の成績を残している選手を見ても、純粋な若手と言えるのは椎葉剛(2年目・23歳)だけで、他は早川太貴(26歳)、伊藤稜(26歳)、岡留英貴(26歳)といった年齢的には中堅クラスの選手が中心。椎葉以外の若手で目立つのは高卒3年目の門別啓人と高卒ルーキーの今朝丸裕喜くらいしか見当たらない。
勝利数(8勝):早川太貴(1年目・26歳)
投球回(94.1回):伊藤稜(4年目・26歳)
試合数(41試合):椎葉剛(2年目・23歳)
セーブ数(10S):岡留英貴(4年目・26歳)
奪三振(82奪三振):ビーズリー(3年目・30歳)
※9月24日時点
ADVERTISEMENT
盤石な布陣を築く一軍でも、村上頌樹(27歳)、才木浩人(27歳)、石井大智(28歳)、伊藤将司(29歳)、大竹耕太郎(30歳)と主力は20代後半に偏っており、25歳以下の若手で現時点で主力と呼べるのは及川雅貴(24歳)とルーキーの伊原陵人(25歳)のみだ。
原因は近年のドラフト上位で期待された投手陣の低迷にある。2015年から2024年の10年間で1位と2位で獲得した投手は12人いるが、完全な一軍の主力となったのは伊藤将司と伊原陵人の社会人出身左腕2人だけだ。
特に誤算だったのが西純矢(2019年1位)と森木大智(2021年1位)の高卒ドラ1の2人。西は2022年に6勝、2023年に5勝をマークして殻を破りかけたが、昨年は0勝、今年は怪我で長期離脱。森木も1年目にデビューしたものの、その後フォームを崩し育成落ちとなった。
3位以下で入団した才木、及川、村上、石井などが大活躍していることもあって阪神は投手育成が上手いという印象も強いが、次代のエース候補を育てられていないという点は課題と言える。
そこで注目されるのが今年のドラフト戦略だ。
ドラフトで阪神が狙うターゲット
報道では大学生No.1スラッガーとの呼び声高い立石正広(創価大)や、日米大学選手権で首位打者の秋山俊(中京大)の名前が挙がるが、阪神はここ数年「当日まで情報を漏らさない」という方針を徹底しており、真相は定かでない。
また、野手でも将来的に課題があるポジションがあり、特にキャッチャーは坂本誠志郎、センターは近本光司がともにベテランとなっており、後継者探しが急務だ。しかし、今年は捕手と中堅手の候補が少ない。
ともすれば、思い切って「高校生No.1右腕」を指名しても面白いのではないだろうか。――その理由や候補リストは本編でより詳しく解説されている。〈つづく〉
◆
この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
