メジャーリーグPRESSBACK NUMBER

「藤浪晋太郎、阪神の可能性はかなり厳しい」「日本ハムも数千万円ならという感じでは…」DeNAが“獲得調査”、藤浪の去就…NHK解説者が語る

posted2025/07/11 17:50

 
「藤浪晋太郎、阪神の可能性はかなり厳しい」「日本ハムも数千万円ならという感じでは…」DeNAが“獲得調査”、藤浪の去就…NHK解説者が語る<Number Web> photograph by KYODO

マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となった藤浪晋太郎投手(31歳)

text by

遠藤修哉

遠藤修哉Naoya Endo

PROFILE

photograph by

KYODO

マリナーズ傘下3Aタコマを自由契約となった藤浪晋太郎投手(31歳)。DeNAが“獲得へ本格調査”と報じられ、その去就が注目される。NHK解説者の武田一浩氏(元日本ハム、ダイエー、中日、巨人)に聞いた。【全2回の藤浪編/佐々木朗希編も公開中】

◆◆◆

「メジャーはどこも獲得しないのでは…」

 7月31日、日本球界への復帰リミットが迫る中、いまだ所属先が決まらない藤浪晋太郎の去就は、野球ファンの間で大きな注目を集めている。

 アスレチックス、オリオールズではメジャー登板を果たしたが、その後メッツ、マリナーズ傘下の3Aを渡り歩いた藤浪は、マリナーズを自由契約となり、日本復帰、そしてDeNA入りも噂されている。彼の現状と今後を武田はどう見ているのか。

ADVERTISEMENT

「正直、(メジャーは)どこも獲得に動かないんじゃないかな。代理人のスコット・ボラス氏が交渉中だと聞くけど、最終的には自分からマリナーズを辞めたとも聞く。マリナーズにいれば上がれる可能性が低いと判断したからだろうね。メジャーには30球団あるから、どこか声がかかればいいけど、今のピッチングで本当に通用するのか……マイナーでも打たれているみたいだしね」

 武田は、藤浪の投手としての根本的な問題として、その投球フォームを指摘する。

「彼がプロに入った時にまず感じたのは、とにかく左足がインステップの投げ方をするということ。体の作りに反して投げているから、無理があるんですよ。大谷翔平とは同じ世代だからよく比べられていたけど、大谷の方がはるかに上」

「なぜストライクが入らなくなった?」

 武田が強調するのは、「体の幅」の中で投球動作を完結させることの重要性だ。

「プロ入りして最初の2、3年はまだ疲労もなかったから投げられたけど、だんだん無理がきたんじゃないか。コーチに言われたのか、本人が思ったのかはわからないけど、左足をまっすぐ踏み出すようになった。そうしたら今度はリリースのタイミングが悪くなって、ストライクが入らなくなった。現状の藤浪は、日本に最後にいた時とあまり変わらない、というか、悪くなっているようにも見える」

 武田は、藤浪投手のフォームを竹トンボに例え、その不安定さを指摘した。

【次ページ】 「阪神も日本ハムも可能性はかなり厳しい」

1 2 NEXT
#阪神タイガース
#藤浪晋太郎
#横浜DeNAベイスターズ
#北海道日本ハムファイターズ
#武田一浩

プロ野球の前後の記事

ページトップ