中田翔でも中村剛也でも西岡剛でもなく「線の細い1番打者だった」浅村栄斗が大阪桐蔭OB初2000安打…どこでも守れてケガに強い証明は「7223打数」 

《大阪桐蔭出身選手の通算安打数5傑》※以下すべて2025年5月25日終了時点
浅村栄斗（楽天）
2001安/7223打 率.277
中村剛也（西武）
1828安/7238打 率.253
中田翔（中日）
1579安/6366打 率.248
西岡剛（元阪神・ロッテ）
1191安/4140打 率.288
森友哉（オリックス）
1142安/3965打 率.288

《平成生まれの通算安打数5傑》
浅村栄斗（楽天/平2.11.12生）
2001安/7223打 率.277
丸佳浩（巨人/平1.4.11生）
1842安/6639打 率.277
菊池涼介（広島/平2.3.11生）
1737安/6495打 率.267
山田哲人（ヤクルト/平4.7.16生）
1591安/5731打 率.278
鈴木大地（楽天/平1.8.18生）
1589安/5830打 率.273

　打数が7000台に達しているのは中村と浅村のみ。中村とプロ入り年数が7年違うことを踏まえれば「無事これ名馬」と言えるし、浅村は昨季まで14シーズン連続で110試合以上出場（うち10シーズンが全試合出場）を果たすなど、大きな故障歴がなくレギュラーの座を守り続けている。このまま行けば2500本安打も期待できるのではないか。

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　チームはリーグ5位と苦しい戦いを続けているが、難産の末に大台をクリアした浅村は、ここから本領を発揮してチームを押し上げてほしい。

週間記録：セは4強2弱、パは3強の様相に？

《第9週 2025年5月19日から25日まで》
【チーム順位】
〈セ・リーグ〉
・通算
阪神46試25勝19敗2分 率.568
巨人48試26勝21敗1分 率.553
広島44試23勝19敗2分 率.548
DeNA44試22勝19敗3分 率.537
中日45試19勝24敗2分 率.442
ヤクルト41試13勝26敗2分 率.333
・第9週
巨人6試5勝1敗0分 率.833
広島4試2勝1敗1分 率.667
DeNA5試3勝2敗0分 率.600
阪神6試3勝3敗0分 率.500
中日6試2勝4敗0分 率.333
ヤクルト5試0勝4敗1分 率.000

〈パ・リーグ〉
・通算
日本ハム46試25勝19敗2分率.568
西武45試25勝20敗0分率.556
オリックス45試23勝19敗3分率.548
ソフトバンク46試22勝22敗2分率.500
楽天45試20勝24敗1分率.455
ロッテ43試16勝27敗0分率.372
・第9週
オリックス4試3勝1敗0分率.750
西武5試3勝2敗0分率.600
ソフトバンク4試2勝2敗0分率.500
楽天5試2勝2敗1分率.500
日本ハム6試2勝3敗1分率.400
ロッテ6試2勝4敗0分率.333

　セは巨人から4位のDeNAまでが1.5差、4強2弱の形勢で交流戦に突入しそうだ。パは首位陥落したオリックスが盛り返し、日本ハムと1差に。3強の様相だ。

西武のルーキー渡部聖がついに首位打者に

【打撃成績】※打撃の総合指標であるRC（Runs Created）順
〈セ・リーグ〉
大山悠輔（神）24打10安1本6点1盗 率.417 RC6.12
佐藤輝明（神）25打9安1本1点1盗 率.360 RC5.69
吉川尚輝（巨）23打8安1本2点2盗 率.348 RC5.10
牧秀悟（De）20打8安1本3点1盗 率.400 RC4.76
宮﨑敏郎（De）11打6安1本4点0盗 率.545 RC4.49

〈パ・リーグ〉
渡部聖弥（西）11打6安2本3点0盗 率.545 RC5.52
池田来翔（ロ）21打8安2本5点0盗 率.381 RC5.47
長谷川信哉（西）17打7安2本3点0盗 率.412 RC5.27
郡司裕也（日）20打6安1本2点0盗 率.300 RC4.36
杉本裕太郎（オ）8打5安1本8点0盗 率.625 RC3.88

　阪神とDeNAの中軸打者が好調で、大山はリーグ最多の6打点、本塁打は11人が1本。盗塁は巨人の吉川、ヤクルト岩田幸宏、中日・田中幹也が2で最多だった。パでは西武の新人、渡部聖の好調が止まらない。通算.331でついにパの首位打者に躍り出た。本塁打は西武・渡部聖と長谷川、ロッテ池田が2でトップ。打点はオリックスの杉本の8。盗塁は楽天・小深田大翔の2。

【投手成績】 ※リーグ平均防御率に準拠したPR（Pitching Run）順
〈セ・リーグ〉
才木浩人（神）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.55
石田裕太郎（De）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.55
赤星優志（巨）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.55
床田寛樹（広）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.55
村上頌樹（神）1登7回 責0率0.00 PR1.98
涌井秀章（中）1登7回 責0率0.00 PR1.98

〈パ・リーグ〉
金村尚真（日）1登1勝9回 責0率0.00 PR2.94
隅田知一郎（西）1登1勝6回 責0率0.00 PR1.95
北山亘基（日）1登1勝9回 責1率1.00 PR1.92
横山陸人（ロ）1登1勝5回 責0率0.00 PR1.62
菅井信也（西）1登1勝5回 責0率0.00 PR1.62

　セでは4人もの完封投手が出た。巨人の赤星は23日のヤクルト戦で、阪神の才木は20日の巨人戦で、DeNAの石田は22日の中日戦で、広島の床田は25日のDeNA戦でそれぞれシャットアウト。救援では、巨人のマルティネスが4セーブ、いまだ無失点。巨人の大勢、阪神の石井大智など8投手が2ホールドを上げている。パでは日本ハム金村が23日の楽天戦で完封勝利。救援ではソフトバンクのオスナと大山凌、楽天・鈴木翔天、西武・平良海馬が1セーブ。西武・甲斐野央が3ホールド。

《記録》
　前述のとおり、楽天の浅村栄斗が史上56人目の2000本安打。オリックスの西川龍馬が25日のソフトバンク戦で史上322人目の1000本安打を達成した。