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「カルデナスの表情が…」井上尚弥の“エグいボディ”が直撃した瞬間…井上本人から指名「撮ってもらえませんか?」密着カメラマンが見た“現地ウラ側”
posted2025/05/09 11:05

「カルデナスのポーカーフェイスが崩れた瞬間があった」現地カメラマンの証言
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
Hiroaki Finito Yamaguchi
挑戦者ラモン・カルデナス相手に井上尚弥がTKO勝ちを収めた防衛戦。井上のダウン、カルデナスの誤算。現地ラスベガスで撮影したカメラマン・山口裕朗氏が見た“激戦ウラ側”。「カルデナスのポーカーフェイスが崩れた瞬間があった」【全2回の1回目/2回目へ】
◆◆◆
井上尚弥から指名「撮ってもらえませんか?」
――今回ラスベガス入りするにあたって、山口さんは災難に見舞われたそうですね。
山口裕朗(以下、山口) 災難というか、完全に私のミスなんです。現地時間4月29日に到着予定だったはずが、ESTA申請(渡航ビザ免除の事前申請)の支払いが済んでおらず、行きの飛行機を逃してしまった。急きょ翌日の便を取り直して、航空費が倍かかってしまいました。それだけならまだよかったんですが……。
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――到着が1日遅れたことで問題が発生したんですか?
山口 4月22日の後楽園ホールの興行で、幼なじみの山口聖矢選手の応援に来ていた尚弥選手が「30日に最後のジムワークがあるんで、山口さん、撮ってもらえませんか?」と言ってくれたんですよ。トップランクのジムで公開練習じゃないジムワークを撮影できるなんて、またとない機会じゃないですか。「これはたまらないな」と思って、楽しみすぎて新しいレンズまで買っちゃいました。でも到着が遅れたことで、その撮影ができなくなってしまったんです。
――1日遅れでラスベガスに到着したとき、空港で井上選手や真吾トレーナーと遭遇したんですよね。
山口 そうなんですよ。たまたまご家族のお迎えに来ていたタイミングだったみたいです。尚弥選手には「何やってんすか!」と明るく声をかけてもらいました。
試合前“2人の様子”「いつもより…」
――その時点で試合まであと4日。井上選手の雰囲気はどうでしたか?