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ドジャース正捕手が語る山本由伸&佐々木朗希「ヨシは自分の強みを理解している」「ロウキは…あんな球、今まで見たことないよ(苦笑)」
posted2025/03/24 17:00

東京ドームでのMLB開幕シリーズで先発した山本由伸(左)と佐々木朗希。ドジャースの正捕手ウィル・スミスが二人の日本人投手について開幕前に語っていたこととは?
text by

及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
Nanae Suzuki
発売中のNumber1116号に掲載の《[正捕手が語る]山本由伸と築く最強バッテリー》より内容を一部抜粋してお届けします。
正捕手ウィル・スミスが語る山本由伸
ウィル・スミス捕手は昨季、レギュラーシーズン、そしてプレーオフでも山本由伸の球を受けた。打者の性質、日本とは異なるストライクゾーンや公式球、言葉の壁など山本には向き合う課題が多くあったが、スミスは常に陰から支えた。
「打者がヨシ(山本)にどんなアプローチ、ゲームプランで臨み、どんな球種を待っていて、どの球にタイミングが合っているのか。その状況でヨシがストライクを取れる球種は何か、どの球を振らせるか。ヨシの投球と打者の仕草を見て瞬時に判断するよ」
先発投手の中には立ち上がりにリズムに乗れず、制球が整わない投手もいる。山本も昨季は初回に四球や得点を与えることが多かった。山本がイライラした表情を見せると、ゆっくりとボールを返したり、タイムをとってマウンドに歩み寄る。
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「ヨシは自分の強みを理解しているし、武器になるすばらしい投球がある。常にそれを軸に配球を組み立てたくなる気持ちは分かる。でも、それが試合で機能しなかった時にどの球種を軸にするか、瞬時に切り替える必要がある。僕の役割はどんな展開でもヨシがベストの投球ができるようにすることなんだ」
バッテリーの関係は2年目に入り、さらに充実度が高まっている。
「ヨシはどの持ち球もキレが増しているし、内角攻めに磨きがかかっている。去年と比べて間の取り方も上手くなった。他の人では気づかないようなほんのわずかな間だけど、テンポを変えることで投球がさらに良くなっている」
ロウキについて「あんな球、今まで見たことがないよ」
春季キャンプでは佐々木朗希の球も何度か受けたが、「ロウキのスプリットは毎回違う動きをする。後ろに逸らさないために、できるだけ前に出て捕ろうと必死だよ。あんな球、今まで見たことがないよ」と苦笑いする。
身長203cm、体重102kgでパワー系のタイラー・グラスノウ、2度のサイ・ヤング賞に輝いた左腕のブレイク・スネル、178cmで技巧派の山本、ルーキーの佐々木ら、体格も球種も性格も異なる投手たちをリードする。