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《勝てばW杯決定》日本代表vsバーレーン予想スタメン「色々大変な部分はあったので」さわやかに語る鎌田大地、伊藤洋輝の出番だと記者が読む根拠
posted2025/03/20 06:01

さあW杯出場権獲得へ。鎌田大地らの力を引き出すために森保一監督はどのような策を講じるか
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ミムラユウスケYusuke Mimura
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JFA
今予選“あまり冒険しない”采配で勝ち点を積み上げた
森保一監督はあまり冒険をしない。
それが勝ち点を順調に積み上げて本大会出場まであと1勝に迫った、2026年W杯最終予選における采配の基本方針だ。
前回のカタールW杯予選では――最終予選突破という目標だけを考えれば――リスクを承知でチャレンジングな選択をしていた。
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1つが、予選前の最後のA代表の活動。当時のA代表ではチームを進化させる取り組みではなく、各選手の個人能力のアピールに時間が使われていた。また同時期に活動していた東京五輪代表の活動が重視されていた(とA代表の選手の多くは感じていた)。2つ目として、前回の最終予選の初陣では、当時移籍交渉をしていた冨安健洋と守田英正の合流を見送らせるという判断があった。守田はこの時点で移籍は成立しなかったが、日本サッカー界の長期的な発展を見据えてのものだった。
森保監督は常に「目の前の試合に勝利につながるかどうか」と、「日本サッカーの発展につながるかどうか」の2つの観点から決断を下していると公言している。その中で前回は後者を大事にした決断も少なくなかった。
ところが、今回は違う。
その理由は2つ、苦い経験があったからと考えられる。まず、前回は最初の3試合で2敗を喫して、敗退の危機に瀕したから。2つ目が、昨年のアジアカップでは無失点試合がなく、準々決勝で敗れる屈辱的な結果に終わったから。その反省を踏まえたのだろう。今回の予選で「目の前の試合に勝利すること」を強調した采配が多い。
カタールW杯後の第2次森保政権では、試合ごとに大幅にメンバーを入れ替えるなど、世界的に見てもオリジナリティあふれる選手起用を繰り返してきた。しかし、今回の予選は異なっている。昨年11月の中国戦をのぞけば、メンバー変更も最小限にして戦ってきた。もちろん、背景には昨年6月に、最終予選をみすえて攻撃的3バックを導入してから時間がないこともあるはずだが――。
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だから、勝てばW杯本大会出場が決まるバーレーン戦でも大幅なメンバー変更はないだろう。
ただし今回、センターバックに関しては一考しなければならない。