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「静岡から名古屋、広島でも大阪でもバス」昨季は“28勝84敗”ファーム球団、新監督が語る2年目の実情…ドラフト指名漏れウエスタン盗塁王も在籍
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広尾晃Kou Hiroo
photograph byKou Hiroo
posted2025/03/08 17:00
くふうハヤテを率いる赤堀元之監督。静岡出身の名選手はファーム球団をどう構築しようとしているか
――赤堀監督はNPBの春季キャンプも当然ご存じですが、それと比べて、くふうハヤテのキャンプはいかがですか?
「もう少し人員が欲しいという部分はあります。でも限られた人数ですから、僕らで何とかしなきゃいけない。でもここ(清水)は思ったよりも暖かいので、充実したキャンプになっています」
――2年目のチームですが、戦力的にはどうですか?
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「打者もそうですが、投手も去年とは少し変わってきました。みんな、去年より球速が速くなっていると思います。体つきを見ても、去年よりパワーアップはできている。あとはそれを生かした投球、バッターに対してのメンタルなど、そういう姿勢が見えてくれば違うんじゃないでしょうか」
広島でも大阪でも名古屋でも、みんなバスです
――NPBの選手とは異なり、ファームリーグの選手の移動はバスが原則ですね。
「ソフトバンクの筑後だけは飛行機を使っていますが、あとは広島でも、大阪でも名古屋でも、選手はみんなバスです。大変だなと思いますが、選手もそれを経験することで、飛行機や新幹線で移動できる身分になるぞ、と思うかと。そのハングリー精神に期待します。
お客さんも来ていただいていますし、今年は、選手育成ももちろんですが、昨年よりも勝ちにこだわって、少しでも多くの勝ち星をとっていきたいですね」
赤堀監督はこのように語った一方で、オイシックスの監督には、かつて日本ハムで活躍した武田勝氏(昨季まで投手コーチ)が就任した。そんな武田監督は、1季目のチームについてこのように評した。
「選手は140試合やることの恐ろしさを知らなかったですから……」〈つづく〉

