2024年M-1・連続インタビューBACK NUMBER
「M-1あと3回出たい」「ラストイヤーで優勝したい」“4年連続決勝”真空ジェシカが語る、意外な本音「僕らはM-1に出ないと食えない、吉本じゃないから」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byShigeki Yamamoto
posted2025/01/26 11:12
結成12年で4年連続M-1決勝出場となった真空ジェシカ。川北茂澄(ボケ、ネタ作り担当、右)とガク(ツッコミ担当)。おぎやはぎやアンタッチャブルと同じ人力舎所属
川北 10ぐらいだと思います。
ガク 週に2本あるか、ないか。
――じゃ、1年間通して100前後。
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川北 少ないですね。吉本はみんな900とか言ってる。
――でも、世間的に見たら「売れてる芸人」にくくられますよね。
川北 食えてる芸人ですね。
ガク 売れてるとは言えないと思います。
――M-1の決勝に出て、いちばん影響が大きかったのは、やはり初出場のあとですか。
川北 そうですね。あのときはほぼゼロからだったので。
ガク 今は仕事が増えることはないかもしれないけど、なるべく減らないようにという感じです。
「令和ロマンが悪いんだと思います」
――今年は初めて最終決戦まで進みました。そのことによる変化はなかったですか。
川北 朝、起きたら令和ロマンとバッテリィズがテレビにいっぱい出ていました。
ガク 3位は呼ばれず……。
川北 令和ロマンのせいなんですよ。あいつらがテレビに出たくないとか言うから、企画が持ち上がっても、チャンピオンがいないんじゃ番組が成立しないよねってなってしまう。ファイナリストを何組呼んだところで、王者がいないんじゃ意味ないじゃないですか。だから、あいつらが悪いんだと思います。
ガク その出演者候補の中にすでに僕らが入ってない可能性もありますけど。
――優勝後、令和ロマンとはどんな言葉を交わしたんですか。
川北 ライブで会ったときとかは「M-1優勝、おめでとう」とか言います。
ガク 最近、めっちゃライブで一緒になるんで。
――そのあたり、川北さんは実はとてもちゃんとしている印象もあります。
川北 ちゃんとしてます。
ガク でも、会うたびに「おめでとう」って言ってるんです。優勝した日だけで十分なのに。本当に会うたびに「おめでとう」「おめでとう」と。
――あ、そんなにしつこく?
川北 だからか。せっかく祝福してやってんのに、あいつらも「いや、(現場に)いたでしょ」しか言わない。
ガク ちゃんとしているというより、変です。怖いです。
<全3回/前編、中編から続く>