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ユニフォーム泥棒、実家にファンが宿泊…“下町のマコちゃん”と愛された益子直美がバレー日本代表で感じた「ぶたれてきた学生時代」とのギャップ 

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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photograph byL)AFLO、R)Shiro Miyake

posted2025/01/11 11:02

ユニフォーム泥棒、実家にファンが宿泊…“下町のマコちゃん”と愛された益子直美がバレー日本代表で感じた「ぶたれてきた学生時代」とのギャップ<Number Web> photograph by L)AFLO、R)Shiro Miyake

「下町のマコちゃん」と呼ばれファンに愛された益子直美さん

 高校時代に重ねた無理が祟り、現役時代の腰痛だけではなく、年齢を重ねるごとに体の様々な場所に痛みが出るようになった。そんな経験から1試合で50本以上のスパイクを打つなどの酷使が、その後、選手に与える影響についても考える機会は増えた。

「特に小学生は今も固定のポジション制なんですよね。ローテーションがないんです。だから一人、大きくてうまい子がいると、その子に全部トスが上がる。そのせいで体を痛めてしまう子も多いし、結果的に選手生命が短くなります」

「勝利至上主義」ではない価値観で

 少年野球ではピッチャーに投球制限が設けられたり、サッカーではヘディングが脳に悪影響を与える恐れを考慮して、日本サッカー協会が小学校4年生までヘディングを禁止する、そして中学生まではヘディング練習を柔らかいボールで行う等のガイドラインが定められている。

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「バレーボールにもそういったルールが必要じゃないかと思っています。今、わたしはスポーツ少年団の本部長をやらせてもらっているのですが、なぜこのポジションをお引き受けしたかというと、やはりルールから変えていかないと勝利至上主義はなくならないと思ったからです。トーナメント戦だと、レギュラーは怪我をしてでも試合で使うとか、そういう悪循環に陥ってしまう。価値観を変えたり、ルールを変えたりするには、自分がそれを変えられるポジションに就かないといけないと思ったからです」

 これからも小学生がスポーツを楽しむ環境作りに尽力していく。《インタビュー最終回【12歳差夫婦編】に続く》

(撮影=三宅史郎)

#4に続く
「主人に申し訳ない」悩んだ妊活を45歳で“卒業”…元バレーボール日本代表・益子直美が語る“12歳差夫婦”の関係性「その言葉に救われました」

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