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「ワクワクするバカが現れたな」オードリー若林がバッテリィズに名コメント…M-1“松本人志不在が話題にならなかった”新審査員9人チーム「スキのない採点」
text by
ラリー遠田Larry Toda
photograph byM-1グランプリ事務局
posted2024/12/23 19:57
史上初のM-1連覇を果たした令和ロマン。優勝決定後にホッとした表情を見せた
若林はバッテリィズの漫才について「小難しい漫才が増えてくる時代の中でワクワクするバカが現れたな、と思って。日本を明るくしてくれそうで。あと、寺家さんが漫才のリズムをキープする腕もたしかだな、と」と語った。
ボケ担当のエースの強烈な「おバカキャラ」が印象的なバッテリィズに関して、そのストロングポイントを押さえつつ、ツッコミ担当の寺家の技術も称賛した。理屈と感情のバランスが良く、落ち着いた口調で素直な驚きや喜びを表現する若林の語り口には、お笑い界の先頭集団を走る人間としての余裕と貫禄を感じた。
プロ中のプロである9名の審査員が、与えられた役割をきちんと果たした結果、いつになく審査が注目されない大会になった。ついでに言えば、松本人志の不在について気にする人がほとんどいなかったのも、大会そのものが盛り上がった証である。20回目の『M-1』は、混じり気のない純粋な漫才の大会としてこの上ない見事な内容だった。