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藤井聡太竜王と対決…「盤外では恐竜とも!?」「封じ手は“名字+名前”…佐々木勇気先生、じ、自由だ」観る将マンガ家もホッコリ将棋名場面

posted2024/11/02 06:01

 
藤井聡太竜王と対決…「盤外では恐竜とも!?」「封じ手は“名字+名前”…佐々木勇気先生、じ、自由だ」観る将マンガ家もホッコリ将棋名場面<Number Web> photograph by 日本将棋連盟/Junsei Chida

10月の将棋ハイライト。イラストは関連記事などからご覧になれます!

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千田純生

千田純生JUNSEI CHIDA

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日本将棋連盟/Junsei Chida

 藤井聡太七冠や伊藤匠新叡王の誕生など、話題満載な将棋界。観る将のマンガ家・千田純生先生に「イラストで将棋ハイライト」を描いて振り返ってもらいました。

 秋の気配がようやく深まってきたここ最近、ナンバーワンを争う戦いが各競技で佳境を迎えていますが……10月の将棋界ではいち早く、その戦いぶりが熱くなっています。イラストで振り返っていきましょう。

1)竜王戦、藤井vs勇気がアツい

まずは藤井聡太竜王に佐々木勇気八段が挑戦する第37期竜王戦七番勝負です。

〈第37期竜王戦七番勝負〉
第1局:10月5・6日@セルリアンタワー能楽堂 藤井1勝
第2局:10月19・20日@あわら温泉 美松 佐々木1勝
第3局:10月25、26日@総本山仁和寺 藤井2勝
第4局:11月15・16日@おにクル
第5局:11月27・28日@和歌山城ホール
第6局:12月11・12日@指宿白水館
第7局:12月18・19日@常磐ホテル

 タイトル戦初挑戦となる佐々木勇気八段(以下、勇気先生)ですが、王者・藤井竜王に対して勇敢な戦いを挑んでいます(相変わらずハロウィン仕様など2人が注文するお菓子はカワイイ)。直近の対局となった第3局の会場は、毎年恒例となった仁和寺。経蔵や庭など荘厳な雰囲気の中にいる2人は、やはりカッコよかった……。

 第3局終了後の中継を見ていると、インタビューに答えた藤井竜王が〈第2、3局も内容としてはかなり押されてしまっています〉と語っていました。どうしても「2勝1敗」という結果ばかりが先行してしまいますが……たしかにABEMAで表示される形勢判断を見ていると、勇気先生の戦いぶりが非常に冴えているのかな?と感じます。特に第2局では藤井竜王が“完敗”と認めるほどの指し回しで、勇気先生が昨年度優勝したNHK杯に続く「藤井撃破」なるか? という感覚も芽生えています。

 ちなみに第4局の会場「おにクル」って何? ……と調べてみたところ、大阪府茨木市に2023年にオープンした文化・子育て複合施設だそうです。ホームページを見ると「鬼さんも来たくなる!」との文言に「何事!?」と一瞬感じましたが(笑)、プラネタリウムなども併設されているとのこと。つづく第5局も和歌山で、“関西シリーズ”が続く中でどんな名局が見られるか。

 ちなみにここまでの対局で目を引いたのは、勇気先生の“アグレッシブな行動”ですが、それは後述することにしましょう。

2)王者・藤井への挑戦権が着々と

 竜王戦とともに注目は各公式戦です。成績1位が名人戦の挑戦権を得る順位戦A級、王将戦は挑戦者決定リーグ戦、棋王戦トーナメントはベスト4までそれぞれ進んでいます。それぞれの状況を一気に見ていきましょう。

【次ページ】 3)竜王戦の“盤外あれこれ”がホッコリ連発

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