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「ドジャースよりヤンキースが上」米記者がズバリ…大谷翔平の世界一は可能か? じつは厳しい米現地のドジャース評「フィリーズにいる“怪物”」
posted2024/08/31 06:00
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
JIJI PRESS
そこで、30年以上にわたってMLBを取材しニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿しているベテラン野球記者スコット・ミラー氏に、大谷とドジャースを中心にポストシーズンの展望などについて語ってもらった。
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ドジャースがワールドシリーズを制覇する可能性については、米メディアやスポーツブックで高確率となっている。米FOXスポーツが8月7日付で掲載したワールドシリーズ制覇のオッズは、ドジャースを1位にランク付け。米野球データサイト「ファングラフス」は8月29日付では、ドジャースがヤンキースとほぼ同じ確率で世界一達成の可能性が最も高いチームと予想されている
「ドジャースの道のりは険しい」
だがミラー氏はこう語る。
「ドジャースの下馬評は高いが、実際にはそう簡単ではないと思う。まずナ・リーグを勝ち抜きワールドシリーズにまでたどり着けるのかと考えると、道のりは険しい」
ナ・リーグでは現在、フィリーズ、ブルワーズ、ドジャースが各地区の首位に立ち、ドジャースの所属する西地区はパドレスとダイヤモンドバックスがわずかなゲーム差で後を追っている。今後も接戦が続くだろうし、もしドジャースがポストシーズンに進出したとしても、対戦相手がどこになるかは、まだまったく見えない状況にある。
「例えばポストシーズンでフィリーズと当たったら、かなり苦戦するのではないだろうか。今季レギュラーシーズン中の対戦を見ても、ドジャースは分が悪かった」
手強い相手…フィリーズとは?
7月9日からフィラデルフィアで行われた3連戦でドジャースは全敗、8月5日からドジャースタジアムで行われた3連戦では1勝2敗と苦戦した。ムーキー・ベッツやマックス・マンシーら複数の主力がケガで欠場し苦しい時期の対戦だったが、フィリーズもドジャースと対戦する直前は調子を落としていた時期で、8月の3連戦に入る直前は2勝8敗と絶不調。それでもドジャースとのマッチアップでは強さを発揮した。