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「引退のことだけは知っていた」女子バレー古賀紗理那28歳が親友に明かした“人生設計”「結婚とか大事なことはいつもサラリと言うのに…」  

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byYUTAKA/AFLO SPORT

posted2024/08/05 11:01

「引退のことだけは知っていた」女子バレー古賀紗理那28歳が親友に明かした“人生設計”「結婚とか大事なことはいつもサラリと言うのに…」 <Number Web> photograph by YUTAKA/AFLO SPORT

パリ五輪を最後に引退を表明した古賀紗理那(28歳)

 振り返れば、東京五輪も最初から最後まで満足に戦いきることができず、リオでは舞台にすら立てなかった。この人に何度、試練を与えるのかと恨み言を代わりに言いたくなるような状況に見舞われるたび、時折文句も言いながらも、最後は「私、結構タフみたい」と古賀は必ず笑っていた。

 会場には、どんな時も支え続けてきてくれた家族がいた。そしてパリまでは足を運べずとも日本で最後の瞬間まで「紗理那、がんばれ」と祈り続けた友もいる。

 帰国すれば、バレーボール選手ではない新たな人生が待っている。先に指導者としてのキャリアを歩み出した白井も、心待ちにしていることがあると笑みを浮かべる。

「今まで2人でゆっくり出かけたことなんてなかった。ディズニーに行こうよ、と言い続けて一度も行けていないんです。でもその前に、聞きたいこと、聞いてあげたいことがいっぱいあります。いつも会うたび、お互い話すことが多すぎて『時間が足りない』って言いながら別れるけど、これからは少し時間ができるので。メダルは獲れなかったかもしれないけれど、紗理那は紗理那らしく、最後までほんとに頑張ったねって。いろんな話がしたいです」

 悔しかったけどやりきった。そう胸を張って、笑顔で帰って来てほしい。心の底から、そう願っている。

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