メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
大谷翔平の打撃成績に“驚きの変化”…1番打者なのに「1試合1打点ペース」は何がスゴい? 大谷は「自分の成績ですか?把握してないので…」
posted2024/07/08 17:02
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
大谷翔平、三冠王なるか。
シーズンはまだ球宴前。あまりにも早い時期と感じるが、日本人初の快挙へ向け期待は膨らむばかりだ。大谷自身、現状で三冠王への思い、イメージはあるのか。彼は答えた。
「自分の成績ですか? もちろんいい成績を残せたらいいかなとは思ってますけど、実際に自分がどのくらいの数字なのかっていうのは、ちょっとまだ把握していないので、あんまり自分の中でパッと思い浮かぶ感じはないかな。他の人と比べてとかってことはないかなと思います」
やはり時期尚早。今は個人成績よりチームの勝利。そのために自分の果たすべき仕事に集中している。そんな彼の思いが表れる言葉だった。
大谷の打撃成績に“ある変化”
とはいえ、打者一刀流で挑む今季。ファン心理としては、三冠王を是が非でも獲ってほしいところ。ドジャースが71試合を残した時点で大谷は充分に狙えるところに位置している。
打率.314(2位)
本塁打28(1位)
打点65(3位)
現状で最大の壁は打点と言えるだろう。トップは72打点でブレーブスのマルセル・オズナが走り、2位はフィリーズのアレク・ボームが70打点で追う。大谷にとっては7点のビハインドだ。
打点を挙げる上で打順はひとつのポイントとなってくる。3番から6番打者あたりとなれば、塁上に走者が多くいる場面が増え、打点を稼げる可能性が高くなる。その点で考えればムーキー・ベッツ負傷後、不動のリードオフマンを務める大谷にとっては不利な状況とも考えられるが、実はこんな数字が残っている。