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ジーコ70歳「ミトマ、クボ、カマダ、エンドウは素晴らしい」絶賛の一方で…06年W杯惨敗後「フィジカルが最大の課題」と語った真意
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHayato Fujii/Mutsu Kawamori
posted2024/06/11 17:00
ジーコがいま語る、日本代表への思いとは
「(前半26分、中村俊輔の右からのクロスが直接ゴールに飛び込んで)先制した後、追加点を奪うチャンスが何度もあったが、シュートが精度を欠いた。
審判の判定にも泣かされた。後半、同点にされた直後(後半41分)、コマノ(駒野友一)が右サイドを突破してペナルティエリアへ侵入し、(ティム・)ケーヒルに倒された。明らかなPKで、ケーヒルはすでにイエローカードをもらっていたから退場処分を受けるべきだった。ところが、審判はまるで何事もなかったかのように流した。
そして、そのケーヒルに逆転ゴールを決められた(後半44分)。この失点で、選手たちはショックを受けてしまった(注:後半アディショナルタイムには、ジョン・アロイージに3点目を奪われた」
チームがバラバラになったとは思っていない
――後半39分の最初の失点は、オーストラリアの左からのスローインがゴール前に入り、GK川口能活が飛び出したがボールを大きく跳ね返すことができず、こぼれ球をケーヒルに決められた。2点目のケーヒルのゴール正面からのミドルシュートは、守備陣全体のマークが甘かった。3点目は、アロイージのドリブルを駒野が阻止できなかった――。
「失点を個々の選手の責任にしたくない。攻守両面でミスがあったのは事実だが、チーム全員で戦ってチーム全員で敗れた。これがフットボールだ」
――次の試合は、クロアチアとスコアレスドロー。GS最終戦はブラジルと対戦し、2点差以上で勝たなければGSを突破できないという過酷な状況でした。
前半34分、左SB三都主アレサンドロの縦パスを玉田圭司が左足でニアサイドの上隅に叩き込む見事なゴールで先制しましたが、前半のうちに追いつかれた。そして、後半、3点を奪われて1−4の大敗を喫しました。