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「満足はしてない」井上尚弥が明かす今後のキャリア「あと一歩いけるんじゃないか」…モンスターに問うた“人生における小さな幸せ”
posted2024/06/03 17:01
text by
渋谷淳Jun Shibuya
photograph by
Hiroaki Yamaguchi
初回にダウンを喫したものの、結果は完勝。「ネリにパワーは感じなかった」と振り返る怪物がこれからの展望を明かした。発売中のNumberに掲載された井上尚弥ロングインタビューの一部を抜粋して特別に公開します。<全2回の後編/前編も読む>
【初出:発売中のNumber1097号[ロングインタビュー]井上尚弥「もっと強くなれる手応えを得て」より】
【初出:発売中のNumber1097号[ロングインタビュー]井上尚弥「もっと強くなれる手応えを得て」より】
今後のキャリアについて
――東京ドーム興行にあたり、「これは集大成じゃない。ここからキャリアを加速させていく」と発言していました。いまのところ9月に防衛戦という路線になっています。今後の話も聞かせてください。
「防衛戦をするのは当たり前だと思うんですよ。敵がいないからフェザー級に上げればいい、という声も耳に入ってますけど、それはちょっと無茶な話ではないか、というのが自分の感想です。それを言ったら『どこまで上げればいいの?』っていう話になりますよね。だからたとえばグッドマンにしても、1位にランクされてる選手ですから、やるべき相手だと思ってます」
――チャンピオンとして挑戦者にチャンスを与えるのは大事な仕事だと思います。
「相手がどうこうじゃなく、自分のパフォーマンスを見てほしいという気持ちはありますよ。今、具体的にフェザー級に上げるということは考えてないですし」
――バンタム級、スーパーバンタム級の2階級で4団体統一を達成し、東京ドーム興行を成功させ、アメリカの専門誌『ザ・リング』のパウンド・フォー・パウンド・ランキングも1位に返り咲きました(その後再び2位に)。今さらではあるのですが、これで満足しないところが井上選手のすごさだと感じています。
「そうですね、満足はしてないですね」
最後はフェザー級でという気持ちも
――満足したら辞めるときですか。