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高校野球部vs高校サッカー部「全国で部員数が多いのはどっち?」高校生が選ぶ部活、こんなに変わった「10年間で40%減…“消滅可能性”部活とは?」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2024/05/14 17:29

高校野球部vs高校サッカー部「全国で部員数が多いのはどっち?」高校生が選ぶ部活、こんなに変わった「10年間で40%減…“消滅可能性”部活とは?」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

高校野球部vs高校サッカー部、部員数が多いのはどっち? 甲子園地方大会の参加校は19大会連続で減少しているという

 ■男子柔道部

 2013年 2433校 18719人
 2023年 1485校 10825人

 加盟校数39パーセント減、登録競技者数42パーセント減

 ■男子剣道部

 2013年 3467校 30153人
 2023年 2768校 19750人

 加盟校校20パーセント減 登録競技者数35パーセント減

 私の場合、中学校の学校体育で剣道、高校では2年間、週に一度、柔道の授業があった。比較的、競技者数も多かったように感じていた。

 しかし、この減少幅はどうだろう? 今後、どれだけ競技人口を維持できるのか、極めて不安にならざるを得ない。草の根がさびれていけば、その先には国際競争力の低下が待っている。

ホッケー部の危機

 そして実際に、リアルに消滅が危惧される部活がある。

 ホッケー部だ(グランドホッケー)。数字を見て欲しい。細っていることが分かる。

 ■男子ホッケー部

 2013年 101校 2037人
 2023年 89校 1732人(登録者数15パーセント減)

 ■女子ホッケー部 

 2013年 91校 1483人
 2023年 80校 1300人(登録者数12パーセント減)

 競技者が少なければ、減少の割合は緩やかなものになっていくが、女子の場合は1000人を切るリスクが出てきた。

「ホッケー部空白県」が増えている

 見逃せないのは、県内にホッケー部がひとつもない「空白県」が増えていることだ。

【次ページ】 「ホッケー部空白県」が増えている

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