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「甲斐、エグいです」男子バレー宮浦健人も絶賛する20歳甲斐優斗の成長が止まらない「日本に帰ったら、みんなびっくりすると思います」
posted2024/03/20 11:03
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Takahisa Hirano
今夏、五輪が開催されるフランス・パリで、一足先に日本人選手が躍動している。
しかも、1人ではなく2人も。
今季からフランスリーグのパリ・バレーでプレーする宮浦健人と甲斐優斗。数年前ならば海外リーグで日本人選手がプレーするだけでも大ごとだと構えていたのに、2人はここが異国の地だということを忘れさせてくれるほどチームに馴染んでいた。
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驚かされたのは、すでにオポジットとしてチームの主軸を担う宮浦の存在感はもとより、20歳の甲斐が放つサーブのスピードだった。
「甲斐、やばいですよ。えぐいです」
チームにはフランスをはじめ、セルビアやアメリカといった各国の実力者が揃う。両側のコートエンドから1人ずつサーブを打つ練習で、群を抜いて速いサーブを打っていたのが甲斐だった。
「自分ではまだまだと思うけど、サーブもスパイクも高い相手に対しても少しずつ慣れてきた実感はあります。でも、やっぱりまだまだなんですけど」
謙遜する甲斐を尻目に、成長ぶりを証言するのは宮浦だ。
「甲斐、やばいですよ。エグいです。ブロックの上からでも普通に打ちます。日本に帰って、あの高さと力強さを見たら、みんなびっくりすると思います」
急成長を遂げる甲斐は昨季の五輪予選で日本代表選手としてプレーしたが、実はまだ専修大学に通う大学生でもある。なぜ、甲斐がフランスでプレーすることになったのか。