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伊東純也は日本代表選外だが「フランス代表DFとの攻防で高い精度」強豪PSG戦、先制ゴール起点のち“深く一礼”…撮影カメラマンは見た
posted2024/03/15 17:00
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph by
Daisuke Nakashima
3月10日、リーグ・アン25節、パリ・サンジェルマン(PSG)対スタッド・デ・ランス戦撮影のため、フランス首都パリを訪れた。
〈シャンパン〉――シャンパンサッカーなどとフランス代表のその優美なサッカーを形容する、黄金色の発泡性の液体。
そのシャンパン醸造の中心地をホームタウンとするランスには、日本代表の両翼である伊東純也と中村敬斗が所属している。
アジアカップ直前には、ランスのホームスタジアムであるオーギュスト・ドローヌでの彼らの活躍を撮影したが、今回は、PSGのホームスタジアム、パルク・デ・プランスでの撮影となった。
イ・ガンイン効果でハングル特別ユニのPSG相手に
リーグ首位を走るPSGには、エムバペやデンベレらフランス代表の中心選手がいる。また久保建英のマジョルカ時代の同僚であった韓国代表イ・ガンインが、今季より加入している。
キックオフは現地の日曜13時、時差のある日本や韓国などでも比較的TV観戦しやすい時間帯にあたり、アジア市場を考えてのマッチメイクだった。
またこの日は、PSGがソウルにオフィシャルショップを開店させたことを記念して、PSG選手の背中にはハングル文字で選手名が記載される特別なユニホームを着用するほどの力の入れようだった。
両チームの先発メンバーが発表されると、ランスでは伊東が先発、中村はベンチからとなった。一方PSG側では、リーグ得点ランクでトップのエムバペとアシストトップのデンベレがベンチスタートとなり、イ・ガンインは先発出場を飾った。
直前にはチャンピオンズリーグで久保建英所属のレアル・ソシエダと対戦し勝ち抜けを決めこの試合を迎えており、PSG指揮官ルイス・エンリケは、主力2人を温存してこの試合に臨むことになった。
試合は開始から7分、ランスが先制点を挙げる。その起点は伊東のクロスだった。
右サイドタッチライン側でボールを受けた伊東は、前進すると早い段階で守備ラインとGKの間を狙った鋭いクロスを供給。クロスこそ流れてしまったが、球足の速さにGKケイラー・ナバスと右SBアシュラフ・ハキミが判断を誤ると、CFウマル・ディアキテが追いつく。そこからフリーで走り込んだボランチのマーシャル・ムネツィがゴールした。
先制の起点となった伊東はPSGの猛攻を受けながらも
ただ実力に勝るPSGがボールを握る時間が長くなると、ランスは続けざまにミスから2点を奪われてしまう。