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熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「本当に残念だよ」「イトウ離脱の影響はあった」日本大好きブラジル人記者が悲しむイラン戦の失敗…守田英正“指示がほしい発言”にも持論
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byMutsu Kawamori
posted2024/02/08 17:00
イラン選手と交錯する守田英正。逆転負けの一戦を日本通のブラジル人記者はどう見たか
「ゴール前にハイボールが来て、周囲にイランの選手は誰もいなかったのに、板倉が頭で跳ね返せなかった。このプレーに意表を突かれた冨安健洋と重なってしまい、後方から来ていたイランCBのホセイン・カナーニに気付かず、後ろから足を蹴って倒してしまった。一つの局面で、複合的なミスを犯した。普段の彼なら、まずありえないことだろう」
――試合後、森保監督は「敗因は自分の選手交代の失敗にある」とコメントしました。
「板倉のように明らかに調子が悪く、交代させるべきだった選手を残して失点を招いた。後半途中に投入した選手も、何らプラス材料を示せなかった。これは、監督に責任がある」
伊東不在の影響はあった。守田の発言についても
――後半、中盤で劣勢になって苦しんだ守田が「ピッチ外からアドバイスがほしかった。決め事が定まっていなかった」といった、解釈によっては監督の戦術的な指示が不十分だったとも受け取れる発言をしました。
「森保監督がチームに戦術的な指示をしていないことはないと思う。ただ、それを選手がきちんと理解できていなかったのか、あるいは仮に理解していてもピッチの上で実行できなかったのか……いずれの場合も、最終的には監督の責任ということになると思う」
――伊東純也が、性加害疑惑の影響でラウンド16バーレーン戦、準々決勝イラン戦でプレーしませんでした。大会の重要な局面での彼の不在がチームに与えた影響についてどう考えますか?
「彼の離脱によって他の選手が動揺したといったことはなかったと思う。とはいえ、もし彼が万全の状態ならチームにとって非常に重要な選手であるのは間違いない。たとえばイラン戦の後半、疲れが見えていた堂安の代わりに投入できていたら、大きな仕事をしていたかもしれない。戦力面での影響は確かにあった」
彩艶は良い出来だった。むしろイランが…
――それまでの試合でミスが多かったGK鈴木彩艶については?
「この試合では、大きなミスはなかった。2失点とも彼の責任ではない。この大会の5試合の中で最も良い出来だったと思う」
――イランは、グループステージのイラクと同様、日本が嫌がることを徹底的にやってきました。